役目終えた道具に感謝 物を大切にと見直す 淑徳高で針供養

2026年02月12日 のニュース

 役目を終えた針に感謝し、裁縫の上達を願う「針供養」が9日、京都府福知山市正明寺の福知山淑徳高校で営まれた。生徒たちは静かに手を合わせ、物を大切にする心と、先人から受け継がれてきた学びの意味をかみしめた。

 1924年に創立した前身の福知山淑徳技芸学舎時代から続く伝統行事で、創立100年を超えた今も受け継がれている。この日は体育館に全校生徒が集まり、壇上の祭壇には授業で使われた縫い針や包丁、生徒たちがつづった供養文が供えられた。

 山口剛校長と生徒会副会長の荒木美玖さん(3年)が拝礼したあと、幼児教育系列とアパレルファッション系列の生徒代表が登壇。それぞれが制作活動で使用したはさみ、布を縫い合わせるときに使う指ぬきへの感謝の思いを述べた。

 このあと、アパレルファッション系列の生徒5人と山口校長は、校庭の一角にある針塚へ移動。手を合わせ、軟らかいこんにゃくに刺した針を塚の中に納めた。

 同系列3年の女子生徒は「裁縫は入学当初はうまくできませんでしたが、3年間で少しずつ上達しました。針供養は、淑徳高校ならではの習わしで、毎年、物を大切にする気持ちを育む良い機会になっています」と話していた。


写真(クリックで拡大)=針塚の前で手を合わせる生徒ら

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