活動支えるオーダーグラブ、ネット販売でじわり人気 社会人野球のSAMURAI

2026年02月05日 のニュース

 活動費の捻出につなげようと、京都府福知山市の社会人軟式野球チーム「SAMURAI BASEBALL CLUB」(高見晃希代表)が独自システムで販売するグラブが、購入者から好評を得ている。スマートフォン一つで色やラベル、刺繍などを自由にカスタムオーダーできる点が特長で、じわりと人気を広げている。

 チームは福知山を中心に近隣市町などから集まる19~35歳の25人で構成。高見代表(35)は「先輩に助けてもらいながら野球を続けてきた。今度は自分たちが後輩を支える番」との思いから、2025年1月に法人化し、持続可能なチーム運営をめざしている。

 グラブブランド名は「HABEL(ハベル)」。チーム名にも掲げる「侍」にちなみ、「仕える」「寄り添う」を意味する古語の『侍る』に由来して命名した。ネット通販で販売しており、高見代表が本業の傍ら、私財を投じてシステムを開発した。

シミュレーションで色などをカスタム

 利用者は同チームのホームページにあるシミュレーションで、硬式、軟式のグラブ用途や、色、刺繍などのデザインを決める。イメージに沿ってカスタムしてくれるAIアシスタントの機能もあり、購入までスムーズに完結。約1カ月半後に納品される。

 高見代表によると、グラブシミュレーションにAIを搭載した取り組みは国内初で、現在特許を申請しているという。

 価格はグラブの種類やカスタムの内容によって異なるが、1個2万4200円~3万円程度(税込み)で販売。「社会人選手が経済的な理由で野球を辞めてほしくない」と、品質は落とさず、販売に必要な諸経費を抑えることで、原価に近い価格に設定する。

 昨年10月の販売開始後、SNSで広がりをみせ全国から注文が入るようになり、3カ月で販売数は100個を突破。購入者からは「想像以上に革の質が良い」「この品質でこの価格は破格」「値段以上のものが届いた」と高評価を受けている。

 グラブの収益はすべてチームの活動費に充て、ユニホームやヘルメット、ボールなど練習や試合に欠かせない道具の購入費、選手の交通費などに活用している。

 そんな取り組みのかいもあって、チームは1月24日、全国軟式草野球大会グランドスラム杯の関西地区予選を突破。4月に沖縄県で開催される全国決勝大会への出場権を獲得した。

 高見代表は「物価高の今、良い環境で野球を続けていくのは容易ではない。だからこそ、自分たちの手で持続可能な仕組みをつくりたいと取り組んでいます。グラブ販売の収益を力に変えて、チームの未来をつないでいきたい」と話している。

写真上(クリックで拡大)=「HABEL」のグラブ
写真下(クリックで拡大)=全国大会出場を決めたSAMURAI BASEBALL CLUB

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