一年の“福”持ち帰る 豆まきなど節分行事 市内の神社で
2026年02月04日 のニュース
季節を分ける節分の3日、京都府福知山市内の神社で節分行事が行われ、鬼に豆をまいて厄を払うなどして、参拝客が一年の福を授かった。
「鬼は内、福は外」
大原神社
三和町大原の大原神社(林秀俊宮司)では、午後7時から節分追儺式があった。鬼に豆をまく際の掛け声は一般とは違う「鬼は内、福は外」。厄を集めた鬼に神社に来てもらい、神様によって福の神になった鬼が福を授けるという意味合いがあり、景品付き福豆を受け取った参拝客は、笑顔で境内を後にした。
本殿で林宮司が桃の弓で四方に葦の矢を射って厄払いをする神事をした。このあと地元グループ「大原話し合いの会」のメンバーや福知山公立大学生らが扮する6体の鬼が登場。叫び声を上げながら境内を思いのままに暴れ回る鬼に、子どもや大人たちが「鬼は内、福は外」と言いながらありったけの豆をまいていた。
福の神となった鬼は景品付き福豆を参拝客にまき、鬼の怖さに泣いていた子どもたちは福豆を受け取ると笑顔になり、境内は和やかな雰囲気に包まれた。
同神社の副総代長、小林進さん(79)と自治会長の小林隆則さん(68)は「にぎやかで非常にいいですね。若い人が集まってくれるのでこちらも元気がもらえる。鬼役をしてくれる人も、大原に縁がある人が協力してくれてありがたい。そういう人の力を借りて地域を盛り上げていきたい」と話していた。
子が豆まいて鬼退治
野家の一宮神社
野家の一宮神社(安井武典宮司)では、節分の「疫病終息祈願祭」が営まれた。迫力たっぷりの大きな面をつけた赤鬼と青鬼が暴れまわり、みんなで豆をまいて退治した。
神社責任役員が境内にある12の社や、鎌倉時代にできた市内最古の石灯籠について話したあと、「ドン、ドン」と太鼓が打ち鳴らされ、雄たけびを上げながら2体の鬼が登場した。
舞台を降りて歩き回ると、その気迫に半泣きになる幼児も。小学生らは勇敢に立ち向かい「鬼は外」の掛け声で一斉に豆で攻撃した。大人たちは鬼と子の攻防戦に目を細め、熱心にスマホで写真を撮影していた。
攻撃に耐えられず白旗を挙げた鬼たちは、いったん退散。しばらくすると、改心して福の神の姿になって現れ、本殿から参拝者に福豆をまいて配った。飛んできた豆の袋を片手でキャッチする人もいて、最後まで盛り上がった。
責任役員の高木繁さん(72)は「悪いものが払われ、良いことがみなさんの元に訪れてほしい。そんな思いで毎年取り組んでいます。今年も鬼の登場で子どもたちが喜んでくれて良かったです。今後もできる限り続けていきたい」と話していた。
参拝者に福豆贈る
春影稲荷神社
広峯町の春影稲荷神社でも節分祭が営まれた。訪れた参拝者は家内安全や商売繁盛を祈願し、甘酒や福豆の振る舞いを受けた。
同神社は1861年に京都伏見稲荷大社から分祀したと伝わっており、節分祭は地元の氏子らでつくる四岡運営委員会(土田康輔会長)が節分に合わせて毎年実施している。
境内にはベンチやテーブルが設置され、参拝を終えた人たちが腰を下ろしてショウガの利いた温かい甘酒を味わい、帰り際には袋いっぱいに詰められた福豆を受け取った。
娘(45)と訪れた市内の女性(75)は「初めてお参りしましたが、福豆もたくさん頂けてびっくり。家族が仲良く過ごせますようにとお願いしました」と笑顔で話していた。
三鬼打ちで無事願う
元伊勢内宮神社
大江町内宮の元伊勢内宮皇大神社(後藤公一宮司)では、節分祭で三鬼打ち神事があった。参拝者たちが3匹の鬼たちに豆をぶつけて、1年間の無事を願った。
境内には先日降った雪が残る中、約100人が参拝。禰宜の田中眞澄さん(68)が「三鬼をはらって天下太平なり」などと口上を唱えた後、地元の大江高校生たちが扮した「病鬼」「陰鬼」「貧鬼」の3匹の鬼に向かって、「鬼は外、福は内」と言いながら、一斉に豆をまいた。
鬼たちも負けじと金棒を振り上げて威嚇するが、参拝者たちはひるむことなく徐々に鬼たちを本殿へと追い詰めた。
このあと3匹の鬼は、お多福のお面を付けた「元気」「陽気」「富貴」の福の神に変身。参拝者と握手するなど仲良くなった。
年女として、豆まきに参加した女性は「世界の平和と家族の健康などを願って豆をまきました。鬼が福に変わり、口角が上がりました」と話していた。
写真上から(クリックで拡大)=福の神が福豆をまき、参拝客は手を伸ばした(大原神社で)
写真(クリックで拡大)=気迫に満ちた鬼が登場した(一宮神社で)
写真(クリックで拡大)=参拝者に福豆を贈った(春影稲荷神社で)
写真(クリックで拡大)=豆をぶつけ、鬼たちを本殿へと追い込んだ(元伊勢内宮神社で)









