交通死亡事故ゼロ達成 60年間の統計で初めて 昨年の福知山市

2026年01月09日 のニュース

 長年、交通事故による犠牲者が絶えなかった京都府福知山市内で、2025年は交通死亡事故が0件となった。府警本部の交通統計の記録が残る1965年以降で初めて。福知山署(建井秀之署長)は、市民一人ひとりの交通安全への意識と行動が成果につながったとして、引き続き安全運転と交通ルールの順守を呼びかけている。

 同署によると、交通死亡事故はこれまでに毎年発生しており、1969年から73年にかけては毎年20人以上が亡くなった。中でも71年には36人に上り、深刻な社会問題となっていた。

 その後、警察による交通安全施策や指導・取り締まりの強化に加え、自動車の安全性能向上やドライバーの意識改善などにより、死亡者数は徐々に減少。2015年から24年までの直近10年では、各年の死亡者数が1~5人に抑えられていたものの、死亡事故ゼロの達成には至っていなかった。

 市内の死亡事故は2024年7月29日を最後に発生しておらず、交通事故発生件数、負傷者数ともに年々減少傾向にある。一方で、昨年11月には登校中の児童が接触事故に遭うなど、重軽傷を負う事故の発生は後を絶たない。

 長年にわたり交通安全の啓発・教育・事故防止活動を行う福知山交通安全協会の山段誠会長(78)は「死亡事故ゼロは喜ばしい成果だが、何より大切なのは継続。気の緩みが事故につながらないよう、今後も啓発を続けたい」と話す。

 建井署長(58)は「関係機関や団体が一丸となり、交通安全対策に取り組んできた結果、市民一人ひとりに安全意識が定着した証しだと思います。交通事故はドライバーの心掛け一つで防げる部分が大きい。今後も不幸な事故をなくすため、積極的な交通安全施策と指導・取り締まりに取り組んでいきますので、ご理解いただければ」としている。


写真(クリックで拡大)=国道9号沿いで安全運転を呼びかける市民ら(昨年4月、春の全国交通安全運動で)

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