ソフトテニス世界王者らの教室に79人 トップ選手のプレー体感

2025年12月24日 のニュース

 京都府福知山市猪崎の三段池科研電機テニスコートで21日、NTT西日本ソフトテニス部のトップ選手らと監督を招いた教室「ザ・スポーツ ソフトテニス2025」が開かれた。市内の小学3年生から60代までの79人が集い、トップ選手のスピードとパワーあふれるショットを体感した。

 講師は、STリーグ(旧日本リーグ)史上最多の15連覇など数々の実績を誇るNTT西日本ソフトテニス部の村上雄人監督(37)と、シングルス世界王者の上松俊貴選手(27)、本倉健太郎選手(26)、矢野颯人選手(23)の4人。小中学生と、高校生以上の各部に分かれて行った。

 小中学生の部では、トップ選手同士によるデモンストレーションがあり、激しいラリーの応酬が繰り広げられ、子どもたちは目を輝かせながら、迫力あるプレーに見入っていた。

 教室では選手が手本を示しながらストロークのこつを指導。本倉選手はフォアハンドについて「強く打つには腰を回すことを意識しがちだが、胸を大きく回すイメージで体を使えば、自然と腰も回るので、ダイナミックに振ってほしい」と解説。

 上松選手はバックハンドのポイントについて、「ボールを飛ばすにはフォアハンドと同じようにラケットをしっかり振ることが大事」と説明。「体の近くで捉えると力が伝わらないので、体より少し前でボールを捉えてほしい」と助言した。

 子どもたちは選手と乱打をしたり、フォアハンドやバックハンドで打つ練習に取り組んだほか、トップ選手のサーブを実際に受け、ボールの速さと強さを肌で感じた。ラインぎりぎりに決まると、駆け付けた保護者らから歓声が上がった。

 また、福知山ユナイテッドが子どもたちの夢をかなえる「七夕ユナイテッド」の企画として選ばれた齋藤優菜さん=日新中学校3年=が、上松選手とペアを組み、トップ選手のペアとダブルスで対戦する場面もあり、会場を盛り上げた。

 質問タイムでは、「大事な試合の前は何を考えていますか」「負けている時にどういうことを考えていますか」などと質問し、トップ選手たちの気持ちの持ち方や思考を教わった。

 教室は、一般社団法人福知山ユナイテッド(片野翔大代表理事)がトップアスリートと市民の交流を目的に開いている「ザ・スポーツ」の今年度第6弾。2027年にワールドマスターズゲームズ2027関西のソフトテニス競技が福知山市で開催されることから、そのPRも兼ねており、市や関係団体で構成する市実行委員会などが主催した。

 

写真(クリックで拡大)=手本を見せながら、バックハンドのポイントを教える上松選手(左)

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