福高演劇部が近畿大会初出場 創部70年初の快挙 部員5人一丸で舞台へ
2025年12月23日 のニュース
京都府福知山市土師の福知山高校演劇部(阿部みづ喜部長)は25、26両日、滋賀県草津市で開かれる第60回近畿高校演劇研究大会に府代表として出場する。70年以上の歴史を持つ同部だが、初めての近畿大会出場で、府北部の高校としても初出場となる快挙。演目は卒業をテーマにした青春劇で、部員5人は「府代表にふさわしい演技を」と意気込む。
演じるのは「旅立ちの日に」。高校の卒業式当日、式に参加しない5人の生徒たちが、校舎の片隅の教室で語り合い、それぞれの苦悩や思いがあらわになる物語。少し不器用な登場人物たちのギクシャクした会話が徐々につながり、ときにはコミカルに、ときにはシリアスにテンポよく心情の変化を描く。
3校が出場した9月の府大会両丹支部大会で最優秀を受賞し、6年ぶりに府大会へ。11月に5校で競い、審査員からは「役作りの完成度が高かった」と高い評価を得て、最優秀で見事近畿への1枠を勝ち取った。
生徒たちは台本が決まった8月から稽古を重ね、登場人物の行動やセリフに表れる心情、意図を読み取りながら、制限時間の1時間に収めるよう工夫したという。場面転換がなく、出ずっぱりの舞台で、セリフ量も多く、覚えるのが大変だったと振り返る。
府大会では「最後だと思って伸びのびと演じることができました。まさか最優秀が取れると思わなくてびっくり。そのあと徐々に実感が湧いてみんなで大喜びしました」と声をそろえ、「近畿大会では、審査員のアドバイスを生かして道具の配置などを改善したい。たくさんの人から声援をもらいました。それに見合う成果を発揮したい」と意欲を見せる。
写真上(クリックで拡大)=初の近畿大会に挑む演劇部
写真下(クリックで拡大)=演目「旅立ちの日に」の一幕










