日本血液製剤京都工場、長田野で新棟が完成 今後の需要増加に対応

2025年12月19日 のニュース

 京都府福知山市長田野町の一般社団法人日本血液製剤機構京都工場(橋本雅幸工場長)の新棟が完成した。同法人は献血血液由来のたんぱく質から医薬品を製造しており、今後の需要増加を見込んで製造能力を強化した。13日に落成記念式典を新棟前で開き、社員らが完成を祝った。

京都工場の敷地面積は5万9471・2平方メートルで、従業員数は約460人。新棟は鉄骨造3階建てで、延べ床面積は約4100平方メートル。約170億円をかけて整備し、京都工場は製造棟6棟体制となった。全9製剤24品目を製造する。

止血の際に働くフィブリノゲンの製剤に産科領域での効能が追加されたことに伴い、市場での需要増に対応したもので、新棟設置で同製剤の生産能力が従来の約3倍に高まった。また、免疫グロブリンやアルブミンの製剤の分注ラインも増設し、安定供給に向けた製造体制を整えた。

 同日は土師のホテルロイヤルヒル福知山&スパで記念式典を開いた後、新棟前に移って落成式を営み、橋本工場長は「自動化による省力化、衛生面もしっかりと対策しており、より高品質のものが提供できます。気持ちを新たに、善意の献血から安心頂ける製剤を、必要とされる方々に届けていきたい」とあいさつした。

続いて、同法人の中西英夫理事長や来賓らが並んでテープカットをし、新棟の前で記念撮影をしてから新棟内の見学などをした。


写真上(クリックで拡大)=完成した新棟前で記念撮影
写真下(クリックで拡大)=あいさつに立つ橋本工場長

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