【大相撲】3600人満員御礼の大盛況、冬巡業福知山場所  豊昇龍関「大勢の来場に感謝」 

2025年12月17日 のニュース

横綱、大関ら迫力の取組

 大相撲冬巡業福知山場所(実行委員会主催)が16日、京都府福知山市猪崎の三段池公園総合体育館で開かれた。25年ぶりの開催とあって、約3600人が来場し、満員御礼となった。中央の土俵では第74代横綱・豊昇龍をはじめとする103人の力士たちがぶつかり合い、迫力あふれる稽古と取組を披露した。

 豊昇龍は綱締めの実演を行った後、幕内力士の最後に横綱土俵入り。真っ白な綱を締め、四股を踏み、観客席から「よいしょ!」の大きな声が飛んだ。取組には、三段目で福知山出身の千代栄も出場、会場を沸かせた。

 幕内の取組では、11月場所で優勝し新大関となった安青錦が、関脇の王鵬を切れ味鋭く得意の内無双で破った。結びの一番は、豊昇龍と大関・琴櫻が激突。がっぷり四つで一進一退の攻防となったが、豊昇龍が一瞬の隙を突いた上手出し投げで勝負を決めた。

 各取組では力士の名前を呼ぶ掛け声が飛び交い、土俵際に追い込まれた力士が押し返す場面では大きな歓声が上がるなど、会場は熱気にあふれた。

「大勢の来場に感謝」 豊昇龍関

 両丹日日新聞社の取材に対し、豊昇龍関は「大勢の人が来てくれて感謝の気持ちです。これからもしっかりと取組をしていくので、楽しんでもらえればうれしい」と話した。安青錦関は「自分の相撲を貫き、さらに上をめざして頑張りたい。他に負けない成績を残したい」と意気込みを語った。

 取組前には公開稽古や、地元出身の千代栄らに観客が質問する「力士ふれあい会」も実施。合間には髪結い、初っ切り、相撲甚句が披露され、力士がファンと会話を交わす場面も見られた。

 妻と来場した岡本直明さん(81)=夜久野町今西中=は「大相撲を生で見るのは初めて。力士との距離が近く、迫力がすごかった。しっかり目に焼き付けました」と満足気。「高齢となり遠方へ行くのはためらいもある中、福知山で開催してもらえてありがたい」と喜び、千代栄については「十両の頃から応援しており、人柄も明るく、ますます好きになった。これからも応援したい」と話していた。

 福知山場所は、特別協力の「食彩ダイニングすがい」(西本町)の水野晶弘店長と、越智工業(蛇ケ端)の越智和俊社長が誘致活動を行ったこともあり実現。市が後援した。

写真上(クリックで拡大)=横綱豊昇龍が堂々の土俵入り
写真中(クリックで拡大)=無双を切る安青錦
写真下(クリックで拡大)=幕内土俵入りの力士たち

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