災害に強い森へ 校区内の山林に穴掘ってコナラ200本植栽 桃映中学校

2025年12月17日 のニュース

 京都府福知山市北小谷ケ丘、桃映中学校(足立高広校長)の2年生が12日、防災学習を兼ねて校区内の森垣の山林にコナラの苗木200本を植え、地元団体が進める災害に強い森づくりの取り組みに協力した。傾斜が急な場所もあったが、生徒たちは足を踏ん張り、懸命に作業していた。

 山林を所有する地元連合自治会「大堀区自治会」と福知山地方森林組合が連携して行う治山事業の一環。2020年度から毎年同校に呼びかけシイタケの原木などに使われるコナラの苗木200本を2年生と一緒に植栽している。

 これまでは2年生の有志がしていたが、今年から総合的な学習の時間として60人全員を対象にした。生徒たちは中村典之組合長から、苗木同士は3㍍空けることや根が隠れるほど穴を掘るといったアドバイスを受けたあと、スコップやとぐわを持ち、高さ1・2㍍ほどの苗木を置いて土をかぶせた。活動には自治会のメンバーも参加し、生徒と交流しながら作業していた。

 男子生徒は「こういう活動で森が守られると思うので、みんなのためにできてうれしかった」と喜び、別の男子生徒は「自然に関わることができて楽しかった」と話していた。

 河谷寅夫会長は「森に関心を持ってもらい、植栽の意義を理解してくれればうれしい」と期待していた。

 植えた木は、今回の分を合わせて1200本に達し、来年以降は別の場所で植栽活動をすることにしている。


写真(クリックで拡大)=大人と協力して植える生徒たち

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