狩猟の意義などを解説 川口中学校で生徒に講演 女性猟師の公庄さん
2025年12月04日 のニュース
京都府福知山市野花の川口中学校(芦田晃樹校長、生徒39人)で2日、森の京都DMO文化観光サポーターを務める筈巻の猟師、公庄美保子さん(44)が、狩猟や鹿肉の活用をテーマに講演した。野生の命と向き合う狩猟の意義などを説明し、全校生徒が熱心に耳を傾けた。
同校の給食週間(12月1日~5日)に合わせて実施。初めに生徒会の保健体育委員会が、給食の始まりについて説明したり、「一番人気のおかずは?」といった給食に関するクイズをしてから、公庄さんが登壇した。
公庄さんは、市内で数少ない女性猟師の一人で、2020年からわな猟を始めた。「近年は耕作放棄地が増え、人と獣の生活圏が重なってきていて、有害鳥獣による農作物被害が増えている」とし、狩猟者不足と高齢化が課題になっていることを伝えた。
これらを解決するため、狩猟者、そして鹿肉などジビエを食べる人を増やすことで、被害を少しでも減らしたい-と活動しているという。
また捕獲した鹿は、大半が焼却処分される状況に疑問を抱き、「命を扱う身として何とかしたい」と、解体して家族で食べるほかにも、犬用ジャーキーを開発・生産・販売していることも紹介した。
生徒たちは最後まで集中して聴き、講演終了後には「今まで捕獲した中で、一番大きいのはどれくらいでしたか」など、積極的に質問。公庄さんが持参した雄鹿の頭蓋骨にも興味津々で、角を触ったりしていた。
写真(クリックで拡大)=猟の写真を見せながら説明した








