「子どもが無料で遊べる屋内施設を」 要望に応え市が整備検討
2025年12月01日 のニュース
京都府福知山市は、市民から要望の多い「雨天や猛暑でも子どもが遊べる屋内施設」の整備に向け検討を進めている。三段池公園総合体育館内の子育て拠点施設「りとるハピネス」の機能拡充をめざし、連絡通路でつながる児童科学館2階フロアに新たな遊びゾーンを整備できるか、可能性を探っていく。
市内には、りとるハピネスを含む地域子育て支援拠点が6カ所、児童館・児童センターが9カ所あるが、それぞれの施設の利用対象者が限定的で、兄妹で楽しみにくいという声があるほか、日曜に無料で利用できるのは「りとるハピネス」に限られ、ほかは有料施設のみとなっているなど、需要が高まる週末の利用環境には課題が残る。
こうした状況を踏まえ、市は7月に市民アンケートを実施。375人から回答があり、「無料で安心して遊べる屋内施設がほしい」といった声が多数寄せられた。9月に開いた子育て支援者交流会での意見も踏まえ、課題や整備の方向性をまとめた。
民間の提案を取り入れながら、児童科学館の実現可能な整備手法の検討や民間の参画意向を把握するため、12月1日には非公開でサウンディング型市場調査を実施する。複数の民間事業者がエントリーしており、来年1月中に実施結果を公表する予定という。
今後は整備方針に基づき、低年齢ゾーン(0~2歳)と高年齢ゾーン(3歳~6歳)を区分けしたゾーニングや、低年齢・高年齢それぞれに応じた遊具、知育のコンテンツ整備、利用料の無料化などについても検討していく。
市こども家庭支援課は「実際に施設を改修するとなると、高額な費用が必要です。実現可能性や予算確保などについて慎重に検討していきたい」と話している。
写真(クリックで拡大)=機能拡充をめざす「りとるハピネス」









