地域の平安と豊作願う太々神楽 30年ぶりに復活 元伊勢外宮豊受大神社

2025年11月29日 のニュース

 京都府福知山市大江町天田内の元伊勢外宮豊受大神社(河田光稔宮司)で22日、豊受祭が営まれ、約30年ぶりに太々神楽が復活した。太鼓と笛の音に合わせて、優雅に舞が奉納された。

 太々神楽は神々の功績をたたえ、平穏や豊作を祈り、幸福を願う舞で、元伊勢外宮神社では、昔から春季大祭で地元の少女たちが披露してきたが、少子化と子どもたちに舞を教える指導者の不足から30年ほど前に途絶えた。

 外宮神社では太々神楽の復活を願っていた。そうした中、7月に行われた別宮「風宮」の完成奉祝祭に出席した同神社協力会副会長の安田恭世さん(54)=与謝野町=が、奉納された他団体の舞を見て復活を決意。8月に協力会の会員とともに「巫女舞部 豊の舞」を結成した。

 途絶えてから長い年月が経っているため、舞い方を知る人が見つからなかったが、同町内宮の元伊勢内宮皇大神社での春季大祭で太々神楽が奉納されていることから、内宮神社で子どもたちに舞を指導する女性から舞い方を教わることができた。

 巫女舞部の舞手は5人。京都市在住のメンバーもいるため、全員集まっての練習はなかなか難しかったが、オンライン会議システム「ズーム」を使って動きをそろえた。

 豊受祭では神楽殿で、5人そろっての総舞や二人舞、四人舞などを奉納。楽人が奏でる太鼓や竜笛の音色に合わせて、古式ゆかしく神々にゆったりとした舞をささげた。

 衣装や舞手が手に持つ鈴などは30年前まで使われていたものを使用した。参拝者たちは神楽殿で繰り広げられる舞に静かに見入り、舞台での様子をビデオカメラに収める人もいた。

 巫女舞部の一員として太々神楽を奉納した安田副会長は「舞を完成させるのには苦労しましたが、何もないところから全員の心を合わせて作り上げることができ、本当に良かったと思います。本番でも楽しく舞うことができました」と喜びを語る。

 河田宮司(50)は「念願だった太々神楽を復活していただき、万感の思いでいっぱいです。今後もさまざまな舞台で舞を披露してもらえればありがたい」と願っている。


写真(クリックで拡大)=神楽殿で舞を奉納した

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