高校駅伝、生徒とともに“古豪”復活を 成美高陸上部コーチ大西洋彰さん

2025年11月27日 のニュース

 京都府福知山に赴任して3年、日課は出勤前の10キロランニング。「生徒の手本になれば」と、各地の大会に出場し、地元貢献の意味も込めて福知山マラソンにも出る。年々タイムを伸ばし、11月23日にあった第33回大会では3回目にして市民ランナー1位を達成。喜びもひとしおだった。

 京都市出身。高校で800メートル走の近畿インターハイに2度出場。3年の時には惜しくも0・03秒差で全国を逃して悔し涙を流したが、これらの経験から本格的に競技者をめざした。

 「駅伝をしたい」と、当時関西で強豪の京都産業大学へ入学する前に、左足首の靭帯を断裂。焦りからリハビリより練習を優先したことで他のけがも増え、「一番苦しい時期だった」。復帰するもタイムは最後まで伸び悩んだ。

 卒業後の実業団時代に練習方法を見直し、体調管理を徹底。努力は実り、米・ロックンロールマラソン日本代表への選出、全日本実業団対抗駅伝のエース区間を任されるなどした。

 現在は同じく元実業団ランナーの双子の兄・毅彦さんとクラブチームの代表を務め、福知山で開くアカデミーでは幅広い年代にランニングフォームを教える。

 昨年からは福知山マラソンの初心者向け講座(市主催)の講師を務める。受講者はフルマラソン初挑戦が多いが、ほとんどが完走できていて「貢献できてうれしかった」と笑う。

 成美高陸上部では、時間の使い方を重点的に指導。「目標達成のための逆算が重要で、走るペース配分や勉学にも通じる」と話す。

 赴任時より長距離選手も増え、男女ともに高校駅伝で近畿大会に出場するなど、着実に力を付ける。「(前身の)福知山商業高校時代は全国レベルの“古豪”でした。その復活を」と意気込む。


写真(クリックで拡大)=陸上部コーチの大西洋彰さん

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