屋台営業の移住者夫婦が念願の実店舗 ネパールカレーの店が大江町にオープン
2025年11月20日 のニュース
京都府福知山市大江町河守にこのほど、移住者夫婦が営むネパールカレーの店「オーケストラカレー」がオープンした。同店はこれまで、市内外のイベントなどに出店する形で本場の味を提供してきたが、実店舗を構えることができ、ファンが増えている。
店は大阪府高槻市出身の河野尚之さん(35)と、妻で堺市出身の楓さん(31)が切り盛りする。田舎暮らしに憧れていた2人は2022年6月に大江町へ移住し、以前から思い描いていた起業の準備を進めてきた。
尚之さんはカレー店で働いていたことがあり、楓さんは管理栄養士の資格を持つことから、23年4月にイベントなどでネパールカレーを提供する屋台営業をスタート。以前、尚之さんが開いていたトロンボーン教室に楓さんが通っていた縁で知り合って結婚した2人は、イベント出店時にも演奏を披露してきた。
しかし屋台営業は調理道具などの準備に時間がかかり、天候に左右され、開店できないこともあった。経営を安定させようと、大江町内で物件を探していたところ、河守で9月末まで飲食店「ほほほのほ」を営んでいた大槻富美子さん(75)が2人の話を聞き、「ここでやれば」と勧め、実店舗を構えることが実現した。
店内は大きな改装は行わず、調理器具の入れ替え程度で済ませた。営業は木~日曜だが、土、日はイベント出店で閉める時もある。時間に余裕があれば店内で演奏も披露する。
メニューは豆カレー、肉のカレー(4種から1種選択)と数種の副菜、サラダ、ごはんを1枚の皿に盛りつけたネパールの家庭料理「ダルバート・タルカリ」(税込み1500~1700円)のほか、バターチキンカレー(同900円)、マトン(羊)のキーマカレー(同1100円)なども出している。
ラッシーやチャイなどのドリンク類も提供。午前11時から午後2時までがランチタイム、2時から4時まではカフェタイムとなる。
河野さん夫婦は「人と人との良いつながりで実店舗を構えることができました。ネパール料理にこだわりつつ、お客様に喜んでもらえるような料理やサービスを充実させたい」と意気込む。
写真上(クリックで拡大)=店で提供している「ダルバート・タルカリ」
写真下(クリックで拡大)=店に立つ河野さん夫婦。手がすいたら演奏も披露する









