母親の産後ケア事業「日帰りデイサービス」が好評 希望者の多さに応えるため、秋から拡充
2025年11月10日 のニュース
京都府福知山市が、豊かな緑に囲まれた大呂地区の「京都大呂ガーデンテラス」で実施している産後ケア事業「日帰りデイサービス」が好評だ。産後1年未満の市内の母親が対象で、市の保育士や助産師らが赤ちゃんを預かる間、母親は一人でゆっくり休息したり、入浴や食事を楽しんだりして、ひと息ついている。
出産後の母親が心身の負担を抱え込みがちな時期に、少しでも休息できる場をつくろうと、昨年度に同テラスで事業を開始。毎回のように定員を上回る申し込みがあり、抽選となるほどの人気で、今年度は月2回程度の開催だったが、希望者の多さに応えるため、9月から月4回程度に拡充した。
当日は、母親一人ずつに洋室を用意。テラスや浴室がついた落ち着いた空間で、午前10時から午後3時までの5時間を過ごす。赤ちゃんの世話は、市の保育士や助産師らに任せられるため、母親たちはベッドで横になって休んだり、入浴してリラックス。育児相談や、参加者同士でお茶を楽しむカフェタイムも設けている。利用料金は1千円。
別料金となるが、希望者は施設内のレストランで、地元産野菜をふんだんに使ったランチをゆっくり味わえる。定員は各回3人。申し込みは希望日の10日前までに専用フォームから。応募多数の場合は抽選し、初めての利用者が優先される。
6日に参加した30代の母親2人は「料金も安く、毎回参加したいくらい。休めるだけじゃなく、スタッフの方に相談できる安心感が大きい」「家では赤ちゃんの世話に追われて、食事も急ぎ足。ここでは一人でゆっくりランチを味わえて、横になって眠る時間を取れるのが本当にありがたい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=赤ちゃんの世話を任せ、ゆっくりと過ごす母親たち(右奥)








