京のブランド産品「万願寺甘とう」を知ろう 農家の北山さん招き授業 惇明小5年生
2025年11月09日 のニュース
京都府福知山市内記五丁目、惇明小学校(足立健校長)の5年生93人が6日の総合的な学習の時間に、三和町中出の農家、北山慶成さん(46)から、京のブランド産品「万願寺甘とう」の栽培方法や歴史などを学んだ。11日には農場に出向いて収穫体験をする予定で、収穫の仕方の予習もした。
北山さんは、園や学校の体験型食育学習を推進する「きょうと食いく先生」に認定されていて、今回の授業は特産品の万願寺甘とうについて知り、農家の苦労や喜びを感じるのが目的。府中丹東・西両農業改良普及センターが調整役を務めて実現した。
栽培方法について北山さんは、苗を植え付けたあと、しばらくは27度~32度と畑を温かく保つため、あらかじめうねにビニール(マルチ)を張ったり、冷たい風が当たらないよう、網目状の不織布を掛けたりして、大切に育てていることを紹介した。
また「万願寺甘とうは舞鶴市発祥で、大型で辛みがないのが特長」などと説明。見た目がそっくりなライバルが登場するなど、全国的に普及していくまでには、さまざまな苦難があったことも伝えた。
さらに長くて真っすぐなものが高く売れ、秀、優、良の出荷規格があること、次回の収穫体験に向けて正しい収穫方法なども伝授。実を割って内側の構造や種も観察した。
男子児童は「歴史の話が聞けて良かったです。スーパーで見たり、食べたりしたことはあったけど、畑に行くのは初めてなので、わくわくしています」と収穫の日を心待ちにしている。
写真(クリックで拡大)=万願寺甘とうの内側を観察する児童








