人家そばにも出没 クマ被害に注意呼びかけ
2025年11月08日 のニュース
全国でクマによる人身被害が相次いでいる。東北地方を中心に、近隣の京都府舞鶴市や京丹後市でも被害が確認されており、福知山市は市民に対して、「クマを集落に寄せ付けない対策を」と注意を呼びかけている。
市によると、市内で寄せられたクマの目撃情報は、2023年度は4月から10月末までで累計60件。24年度は同期間で141件と倍増した。今年度は63件と減少しているものの、10月31日に野花、11月5日には夜久野町下千原の人家周辺で目撃されている。
集落に寄せ付けないため、市は、柿などの果実を早めに収穫する▽不要な果樹や枝は伐採する▽伐採できない果樹は幹にトタンを巻くなどの対策を呼びかけている。
万が一、クマに遭遇した場合は、あわてず、そっと立ち去る▽騒がず大声を出さない▽目を合わせず背中を見せないよう、後ずさりをしてゆっくり離れる▽うつ伏せで急所(頭、首、腹)を守る-といった対処法が重要としている。
市農業振興課は「誘因物を取り除き、クマにとって魅力のない場所にすることが有効です。朝夕はクマがよく目撃される時間帯なので、外出時には注意し、できれば複数人で行動したり、クマ鈴など音が鳴るものを携帯してください」と話している。
写真(クリックで拡大)=人家に出没したクマ(19年8月、一ノ宮で)









