地域に支えられ むらいちの「福知山サンホテル」創業40周年
2025年11月06日 のニュース
京都府福知山市東堀の福知山サンホテルが、今年で創業40周年を迎えた。併設の扇ホールも開館10周年となり、運営する「むらいち」(村上裕子社長)は5日、感謝の集いを同ホールで開いた。今後も地域に根差した運営に努めていくことを確認した。
同ホテルは1984年に、現在の場所にあったホテルをむらいちが購入し、明るい前途を願って「福知山サンホテル」と命名して出発した。当初は47室だったが、2014年に扇ホールを備えた新館を増設し、118室となった。岩盤浴付きの大浴場、レストランなどを備え、ビジネスから観光まで幅広く利用されている。
扇ホールは天井までの高さ約6・5メートル、広さ155平方メートルで、最大120人を収容できる。音響面に特にこだわり、京都コンサートホールを手掛けた永田音響(本社・東京都)が設計した。住民が活動で利用したり、本格的な演奏会を楽しんだりして地域から親しまれている。
集いには、世話になった関係者や長年勤めてきた従業員ら約55人が参加。村上社長は昔の写真を紹介し、営業で走り回った日々を振り返り、「ただ運営をするだけでなく、ロビーで写真展や書道展を開いて地元と連携をする中で、地域の役に立ちたいという思いが高じ、地域の人が楽しめるように本格的なホールを作りました」と話した。
また「さまざまな人の協力があり、きょうまで続けてこられたこと、そして支えてくれたスタッフに感謝しています。これからも丹波のオアシスと感じてもらえるよう展開していきます」と述べた。
このあと、扇ホールの歩みを振り返る動画を流し、村上商事グループOGと同ホテルスタッフがハンドベル演奏を披露。10年以上勤務したスタッフ14人の表彰、府生活衛生営業指導センターの山岡景一郎理事長の講演、同ホテルのSDGsの取り組みの紹介があった。
写真上(クリックで拡大)=あいさつに立つ村上社長
写真下(クリックで拡大)=40周年を迎えたサンホテル








