非常時の備え地域住民が楽しく学ぶ 菟原下一で防災フェス
2025年11月05日 のニュース
京都府福知山市三和町の菟原下一自治会(後藤大郎自治会長)は2日、地元公民館で防災フェスティバルを開いた。地域住民が楽しみながら防災を学べる体験コーナーを設け、子どもから高齢者まで幅広い世代の65人が参加した。
同地区では、かつて市内全域での市地域防災訓練に合わせて避難訓練などを行っていたが、コロナ禍で中断。再開にあたり、できるだけ多くの人に気軽に参加してもらえたらと、「優しい訓練、楽しく体験」をスローガンにゲーム性や子ども向け企画を取り入れた。
心臓マッサージやAED(自動体外式除細動器)の操作訓練は、堅苦しくならないよう短時間で気軽に体験できる内容にした。消火器の操作体験は景品付きの的当て形式としたほか、断水時を想定した簡易トイレの実験、棒と上着(ジャンパー)を使った担架作りなど、いざという時に役立つ知識も盛り込んだ。
簡易土のう作りでは、重さ当てのクイズをし、参加者は「意外と重たい」などと笑い合いながら挑戦した。5つのコーナーを体験すると「頑張ったで賞」と称して賞品がもらえる仕掛けもあった。
子ども向けには、防災グッズを入れられる「防災マイボトル」に、シールを貼り付けて飾るコーナーを設け、保護者は「子どもが飽きずに参加できるのでありがたい」と話していた。
後藤自治会長(64)は「地域のみなさんに防災意識を高めてもらうのが第一。楽しかったという声も多く、やってよかったです」と話していた。
写真(クリックで拡大)=防災マイボトルにシールを張る子どもたち








