百鬼夜行の世界を体感 鬼博物館で「秋季特別展」 万博で使用した鬼の面や妖怪画など展示

2025年11月02日 のニュース

 京都府福知山市大江町佛性寺、日本の鬼の交流博物館(村上誠館長)で、秋季特別展「大江山酒呑百鬼夜行」展が開かれている。5月に大阪・関西万博で市民たちが参加した妖怪仮装行列「大江山酒呑百鬼夜行」と連動する特別展で、行列で使用した鬼の面など約60点を展示している。

秋季特別展は、福知山の鬼文化の魅力発信を目的に、妖怪芸術団体「百妖箱」代表の河野隼也さんがプロデュースした。

万博での百鬼夜行に参加した人たちや河野さんが作り、行列でかぶった鬼の面計28点を並べている。

河野さんの鬼の面は、大江山の鬼たちの首領・酒呑童子をイメージして制作。頭には角があり、牙の生えた口を開けて、鋭い目つきでにらんでいる恐ろしい形相に仕上げた。セットの衣装もマネキンに着せて展示している。

市民が作った面も角が3本の鬼やキツネを模した鬼など、個性あふれるデザインで、見応えがある。

また、河野さんが描いた「酒呑童子」「輪入道」などの妖怪画10点のほか、パソコンやエアコン、冷蔵庫などの電化製品などに化けた今風の妖怪を数多く描いた絵巻8点も並ぶ。万博での行列の様子を捉えた写真展示や映像の上映もしている。

展示会場は照明を少し暗くして怖い雰囲気を演出。来館者たちが肝試し気分で作品を鑑賞している。

村上館長は「来館者には大江山酒呑百鬼夜行の異界の世界を体感してもらうとともに、大江山に息づいた鬼伝説と現代アートが出合う空間をぜひ味わってほしい」と呼びかけている。

特別展は12月7日まで。開館時間は午前9時~午後5時。月曜休館(祝日の場合は開館し、翌日が休館)。11月3日は「関西文化の日」のため、入館無料となる。



写真(クリックで拡大)=河野さんが制作した酒呑童子の大きな面(右)はマネキンに衣装を着せて展示

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