管理難の田んぼの稲刈り 福高附属中生徒がイベント企画し悩みを解決

2025年10月30日 のニュース

 遠方に住む持ち主が管理する田んぼは、今年の猛暑で水管理が難しく、雑草が生い茂り、機械での稲刈りができない状態だった。この悩みを楽しみごとに変え、京都府福知山市土師、福知山高校附属中学校の3年生が企画した稲刈り体験イベント「稲刈るキッズ」が25日、水内の田んぼで開かれた。親子連れが参加し、手鎌を使った稲刈りに親しんだ。

 企画したのは、探究活動「みらい楽」に取り組む3年生13人のグループ。「親切で成り立つ社会」をテーマに掲げ、優しさで困り事を解決する仕組みを広げ、地域のコミュニティーを育もうと活動している。

 今回、稲刈りをした田んぼは、持ち主が定期的に通って稲作を行っているが、今年は雑草が多く、茎が太く堅いものもあり、機械を使っての稲刈りができずに困っていた。

 この悩みを聞いた生徒たちは10月中旬、田んぼで手刈りの稲刈りを体験。その際、「この体験を地域の子どもたちにも楽しんでもらえれば、稲刈りも進められる」と考え、今回のイベントを企画した。

 当日は生徒9人に加え、子ども4人と保護者が参加。生徒が鎌の使い方や安全な刈り方を丁寧に教え、見守りながら一緒に作業した。

 稲刈りは初めてという大正小学校3年の女子児童は「手が痛くなったけど、お米を作るのは大変だと分かりました。これからご飯を食べるときは感謝して食べたいです」と話していた。

 グループのリーダー坂田昊君は「参加した人に楽しんでもらいながら、地域の悩みも解決できてよかった。今後も地域の困り事で協力できそうなことがあれば挑戦したい」と意気込んだ。


写真(クリックで拡大)=子どもたちも自分の手で稲を刈った

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