アサギマダラが飛来、校舎の裏手でひと休み 上川口小
2025年10月16日 のニュース
児童畑のフジバカマで
海を越え長距離を旅する「渡り蝶」として知られるアサギマダラが、京都府福知山市野花の上川口小学校(西村法子校長)に飛来している。アサギマダラに出合えたらと、3年前に学校裏手の児童畑に植えられたフジバカマの周りを舞っている。
アサギマダラは、羽に「浅葱色(薄い藍色)」の模様がある。春に北海道などに北上し、秋には沖縄や台湾に南下する。
同校では、2022年に当時の用務員が「もしかしたら来てくれるかもしれない」と、児童畑の一角の1メートル四方にアサギマダラが好むフジバカマを植えた。現在の用務員が管理を引き継ぎ、今では約3倍の広さになっている。
アサギマダラは昨秋に初めて飛来し、今年もやってきた。今年は14日に1匹を確認し、15日には2匹が飛び回っていた。
西村校長は「昨秋は朝礼の時に子どもたちに『2千キロも旅をするチョウが学校に来てくれました』と紹介しました。今年も来てくれてびっくりしています。来年は3匹になるかもしれませんね」と目を細めた。
写真(クリックで拡大)=校舎裏の児童畑のフジバカマで羽を休めるアサギマダラ(15日撮影)
報恩寺でも確認
福知山市報恩寺でもアサギマダラが飛来し、フジバカマに止まり、蜜を吸う姿がカメラに収められた。
撮影したのは厚中問屋町の写真愛好家、大地洋次郎さん(84)で、15日に報恩寺の親戚から、畑にアサギマダラがいることを聞いて駆け付けた。
アサギマダラに近付くと逃げていくため、ゆっくりと接近し撮影。1時間ほど花から花へと飛び回り、そのあと遠くへ飛び去ったという。
自宅でギフチョウやオオムラサキを育てる大地さんは「アサギマダラは独特の美しさがあり、飛ぶ姿も優雅で、2千キロの長旅をすると言われていますが、長い旅の途中に巡り合えて良かったです」と話していた。
写真(クリックで拡大)=フジバカマに止まるアサギマダラ(大地さん撮影)