子どもたちのにぎやかな声が広がる 耕作放棄地活用の畑でイモ掘り体験 六十内の有志の会
2025年10月16日 のニュース
京都府福知山市の六十内をきれいにする会(小林伸輔代表、25人)は13日、地区内の耕作放棄地を活用した畑でイモ掘り体験会を開いた。親子連れを中心に参加があり、住民スタッフも一緒に土に手を入れながら、にぎやかにサツマイモを掘り上げた。
同会は、地域の景観を守りながら地域活性化につなげようと住民有志で結成。活動の初期には、耕作放棄地にヒマワリを植えて景観づくりに取り組み、その後、さらに交流の輪を広げようとサツマイモの栽培を始めた。イモ掘り体験は2021年にスタートし、今年で5年目を迎えた。
イモ畑は当初の約1・5倍の35アールまで広がり、今年は紅はるかの苗を挿して世話を続けてきた。イノシシの被害に遭いながらも協力して守り抜き、無事に収穫の日を迎えた。
当日は「おっちゃん、ツル切って!」と子どもたちの声が飛び交い、「よっしゃ任せろ」と応じる会員たちの笑顔がはじけ、普段は静かな集落に楽しげな声が広がった。無料参加の子どもを含め全員に焼き芋が振る舞われ、掘り出したイモの重さを競うコンテストもあり、終始温かな雰囲気に包まれた。
会員最高齢の桐村甫さん(85)は「少子高齢化の地区が元気になるよう活動していますが、子どもたちや地区外の方と交流できるのが楽しい。自分の生きがいであり、人にも喜んでもらえるのがうれしい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=「こいつはでかいぞ!」。会員(右)と子どもが一緒にイモを掘り出す