寒露を前に松のこも巻き作業 三段池公園内の池周辺で
2025年10月07日 のニュース
秋が深まるころとされる二十四節気の寒露(8日)を前に、公益財団法人京都府福知山市都市緑化協会(大柿日出樹理事長)は7日、猪崎の三段池公園内の池周辺で、害虫から松を守るためのこも巻きをした。
松枯れの原因となる害虫が、冬越しのためにわらで編まれた「こも」に潜り込んで春を迎える習性を利用。虫がはい出てくるとされる3月初旬の「啓蟄」のころに外して焼却する。
委託を受けた市シルバー人材センターの会員5人が作業。1畳分の大きさのこもを幹にぐるりと巻きつけて、わら縄でしっかりと縛っていった。公園内にある約1830本のうち、この日は約100本を目標に巻きつけると、松が腹巻きをしているような光景が広がった。
害虫駆除の効果は乏しいと言われているが、公園長の衣川正彦さん(65)によると、こもを外すときに虫の調査もしていて、害虫のマツカレハの幼虫などがいないかを確認しているといい、冬期に行う薬剤の樹幹注入と併せ、三段池公園の景観を守っている。
写真(クリックで拡大)=こもをしっかりと巻いた(7日午前9時20分ごろ)