秋の味覚「丹波くり」の収穫が最盛期 夏場の雨不足で通常より小粒に
2025年09月30日 のニュース
秋の味覚を代表し、「大きくて甘い」と評判の丹波くりの収穫が、最盛期を迎えている。日本特産農産物協会認定の丹波くりマイスター、細見昌一さん(74)=京都府福知山市三和町辻=も、自宅裏の福寿くり園などで収穫作業を進めていて、イガから色つやのよい実を取り出している。
細見さんは、4カ所の計約35アールの栗園で、214本を管理。今年は17日から収穫を始め、今の時期は「銀寄」「筑波」「みくり」など中生の品種の収穫がピークで、地面に転がるイガから金ばさみで栗を取り、かごに入れていく。
福知山地方丹波くり振興会会長でもある細見さんによると、今年は梅雨時期に雨がほとんど降らなかったため、花粉の飛散状況は良く、収量は見込める。だが、夏場の雨不足で肥料が溶けず、通常より小粒の実が多くなると予想している。
それでも、樹齢8年~13年程度の元気な若木には大粒の実がなっているという。
即売やゲームなど丹波くりまつり
来月4日に市武道館で
丹波くりの即売やスイーツ販売などがある第53回福知山地方丹波くりまつりが10月4日午前10時から午後2時まで、三段池公園内の市武道館=猪崎=で開かれる。実行委員会(事務局・府中丹広域振興局森づくり振興課内)主催。
会場では、丹波くりの箱売りや量り売り、栗スイーツ、栗おこわ、焼き栗、地元農産物を販売。くりつかみやイガ投げゲームもある。また、「第12回京都府丹波くり品評会」(3日、京丹波町)に出品する栗の展示・販売もある。昨年は約190キロ用意した丹波くりが1時間もたたずに完売するほど人気だったという。
問い合わせは電話0773(62)2586の実行委事務局まで。
写真(クリックで拡大)=丹波くりを拾う細見さん