チーム一丸で戦い抜き、SECカーボン準優勝 軟式野球天皇賜杯
2025年09月29日 のニュース
天皇賜杯第80回全日本軟式野球大会ENEOSトーナメント(6日~10日、開催地・秋田県)で、福知山市の社会人チーム、SECカーボン(糸井基博監督)が準優勝した。全国55チームが日本一をかけてトーナメントで激突。SECはチーム一丸で戦い抜き、2015年の優勝以来、10年ぶりに決勝まで進んだ。
軟式野球界の最上位大会とされ、元プロや甲子園経験者も出場する。各都道府県の予選大会を勝ち抜いたチームが出場権を得られ、SECは京都府大会で3年連続優勝し、本戦に挑んだ。
1回戦から登場して広島代表に6-5、北海道南代表に10-9、青森代表に3-2、準々決勝の島根代表に6-1と勝ち進んだ。
準決勝はAstemo厚木工場(神奈川代表)と対戦。両者無得点のまま延長戦にもつれ込んだが、SECは11回裏に6番大上が死球で出塁し、7番秋里の犠打で1死二塁の好機をつくり、曽根がサヨナラ右前打を放った。
決勝は、26年ほど前からほぼ毎年のように練習試合で交流してきた全国屈指の大阪シティ信用金庫(大阪)と対戦した。1回表に失った2点を追いかけ、7回裏に2番山内の右前打を起点に、連続死球が絡んで2死満塁のチャンスを迎えたが生かせず、0-2で敗れた。
全試合を通じて投手は津田、安永、藤原、川島、黒川、芦田が務め、決勝では川島、津田、藤原が継投。藤原蓮投手(18)は敢闘賞に選ばれた。
糸井監督は「初戦から苦しい試合が続いたが、チーム力で試合をものにして決勝に残れました。主力や控えを入れ替えて選手間でも切磋琢磨しつつ、一戦ごとにチームが一体になっていく“全員で戦う”大会でした。負けた悔しさはありますが、次につながる経験ができ、チームとしても成長できたと思います」と話す。
SECは、このあと西日本軟式野球A級選手権大会優勝をめざし、10月13日に出場権をかけた府予選の決勝トーナメントに出場する。
写真(クリックで拡大)=全国大会準優勝のSECカーボン