木曜はにぎやか筋トレデー 高齢者集い、汗と世間話と 土のジムアトラス
2025年09月15日 のニュース
「木曜はみんなに会えるから」。京都府福知山市土のスポーツジム「アトラス」(荻野友亨代表)では毎週木曜日、60代から80代までの高齢者が自然と集まり、マシンを使った筋トレに汗を流したり、休憩しながらおしゃべりを楽しんだりしている。ジムはちょっとした“高齢者の交流サロン”のようなにぎわいを見せている。
チェストプレスやエアロバイクで黙々と鍛える人がいれば、「ほどほどでいい」と椅子に座って世間話に花を咲かせる人も。それぞれのペースで健康維持に努め、交流もできる憩いの場となっている。
この集まりは、2023年に荻野さんへと経営を引き継いだ前オーナーの松嶋幸一さん(72)が、木曜日によく顔を出していたことから始まった。古株の会員が「松嶋さんに会いたい」と通ううちに、輪が広がっていったという。今では日中に6、7人が集まる。
松嶋さんの人柄に引かれて約16年通う最高齢の小田井正明さん(87)=北本町一区=は「ここに来ると体の調子がいい」と汗をぬぐい、通い始めて3カ月の梅原景治さん(70)=綾部市=は「家内から姿勢が良くなったと喜ばれました。高齢の方が多くて通いやすい」と笑顔を見せる。
ジム歴30年以上の塩尻正尚さん(66)=綾部市=と40年以上の桐村勝彦さん(65)=石原=は、福知山出身の元プロレスラー・小橋建太さんや、甲子園に出場した福知山成美高校野球部の部員がアトラスを利用していた当時の話を懐かしそうに語り、「僕らは話をしに来ているようなものだけど」と顔をほころばせる。
年配の女性の利用もあり、荻野代表が初心者に寄り添って指導することも。「体が元気になると、気持ちも前向きになります。高齢者のみなさんが笑顔で過ごせる場所にしていきたい」と話している。
写真(クリックで拡大)=木曜恒例、筋トレに励む高齢者たち