昔着ていた着物やスーツで記念撮影 大江町の五十鈴荘
2025年09月12日 のニュース

「べっぴんさんにとれとるよー」-。京都府福知山市大江町二俣、特別養護老人ホーム五十鈴荘(上垣智彦施設長)の入所者が、かつて着ていた着物やスーツ姿で写真撮影に臨み、ちょっぴり緊張した表情で写真に納まった。
敬老の日(15日)に合わせた取り組みで、2017年から始め、職員が写真撮影と着付けを担当している。対象者は傘寿、米寿、卒寿、白寿、百寿以上の人や新しく入居した人らで、今年は五十鈴荘の最高齢105歳の一ノ瀬朝子さんを含む男女29人。自宅に保管してあるものを家族に持ち込んでもらったり、施設にあるものを活用したりした。
8月29日と4日の2日に分けて実施し、作業療法士の岡本三千代さんが着付け、写真撮影が趣味の介護福祉士、塩見詩織さんが撮影を担当した。
女性の入所者は、若草色やねずみ色などの着物を着て、髪を整え、紅をさしてもらってから撮影。番傘を持ったり、紅葉の造花を使っての撮影もあり、入所者はレンズを向けられると、少しはにかんだ表情や緊張した面持ちを見せていた。
4日に撮影に臨んだ立道美佐恵さんは職員から「99歳には見えへんよ」と声を掛けられると「恥ずかしい」と照れながら自身の写真を見ていた。
写真は五十鈴荘のインスタグラムに掲載するほか、家族に渡す。
写真(クリックで拡大)=番傘を持って撮影してもらう一ノ瀬さん