新米の等級検査始まる 初日は1等米の比率が昨年より減少 JA京都福知山支店
2025年09月09日 のニュース
JA京都福知山支店による新米の等級検査が8日から始まり、初日は福知山市報恩寺の佐賀ライスセンターで行われた。今夏は高温で雨が少なく、コメ作りには厳しい条件が重なったことで、品質低下が心配されるなか、持ち込まれたコシヒカリ、キヌヒカリ約1200袋(1袋30キロ)を検査。担当する検査員が1等~3等と規格外に分けた。9地域で10月10日まで行う予定。
農家が見守るなか、検査員は米袋から抜き取った玄米を白色と黒色の皿に載せ、光沢や形などを確認。専用の機械で含水量も測定し、1袋目が1等米と判断されると、農家らは安堵の表情を浮かべていた。しかし初日は1等米の比率が昨年より減少。米粒の一部が白く濁る乳白米などを見ながら、農家と検査員は田植えの時期や品種、カメムシ防除の時期など、要因についてあれこれと話していた。
検査の様子を見守っていた佐賀地区営農組合の尾松直夫組合長(78)は「昨年より収量が減少しました。今年は水の管理が特に大変でした」と話していた。
同支店の森田勇斗さん(28)は「夏季の高温に併せて降雨が少なく、品質低下を心配していましたが、今回の検査では1等の格付けもあった。米の検査は始まったばかりで、今後の品質の推移を注視しつつ検査を進めたい」と話していた。
写真(クリックで拡大)=検査員が丁寧に見て等級を判断した