新チームで全国高校ユース大会準優勝 福知山成美女子硬式野球
2025年09月10日 のニュース
全国61チームが出場した「第16回全国高校女子硬式野球ユース大会」(全日本女子野球連盟主催)で、京都府福知山市水内、福知山成美高校女子硬式野球部(長野恵利子監督)が準優勝した。2年生以下の新チームでの大会で、先の全国高校女子硬式野球選手権大会優勝に次ぐ成績を収めた。
大会は8月18日から27日まで、岐阜県内の各会場で開かれた。成美は1回戦から登場し、惺山(山形)を4-3、岐阜第一(岐阜)を13-5、熊本国府(熊本)を6-5、京都両洋(京都)を10-5、佐久長聖(長野)3-2で破って決勝戦へ進んだ。
全国選手権でも2枚看板として活躍した2年の真田まりや投手と木戸衣緒理投手による継投、同選手権で存在感を示した打者の浮ケ谷千夏捕手を中心とした打線で戦い、英真緒投手も準々決勝、準決勝で力投。3回戦後に齋藤玲奈主将が熱中症で離脱したが、「主将の分も頑張ろう」とチームの結束を高め、先制される苦しい展開が多かったが、負けずに戦い抜いた。
長野監督は「しんどい試合が多かったですが、全国選手権での勢いに乗って勝ち進めた部分が大きい。初めてスタメン入りした選手も多く、良い経験になった」と振り返った。
決勝は昨年の優勝校、クラーク記念国際(宮城)と対戦。先攻のクラークに1、2回表で1点ずつ奪われた。1回裏には2死二塁のチャンスに浮ケ谷捕手の打席が回ってきたが、敬遠されるなど相手に打線を封じられ、その後もあと一歩が届かず0-2で敗れた。
決勝ではチームに戻り、ベンチから応援した齋藤主将。「本調子ではなかったですが、思わず声が出ました。悔しさもありますが、みんなが頑張って新チームで全国2位になれたことがうれしい」と笑顔を見せ、「夏の優勝校として向かってくる相手に、自分たちもぶつかって行く勢いで戦いました。厳しい試合が多く、課題もたくさんありますが、次の大会に向けて頑張りたい」と意気込む。
写真(クリックで拡大)=全国ユース大会で準優勝した福知山成美女子硬式野球部