淑徳高生が2年連続準V ファッション甲子園 髙田さん・大島さんチーム
2025年09月07日 のニュース
第24回全国高校ファッションデザイン選手権大会「ファッション甲子園2025」で、京都府福知山市正明寺の福知山淑徳高校アパレルファッション系列3年の髙田愛子さん(南陵中出身)と2年の大島姫花さん(綾部中出身)によるチームの作品「Been comeshed(ビーンコメッシュド)」が準優勝に輝いた。ほか二つの賞にも選ばれトリプル受賞となった。デザインを手掛けた髙田さんは2年連続の準優勝。
実行委員会主催で、34都道府県の92校から1908作品の応募があった。デザイン画を見る一次審査を通過した34作品が、8月31日に青森県弘前市で開かれた最終審査会に臨み、仕立てた衣装を着てファッションショー形式で競った。
2人の作品は服と人とが互いに発展し合う〝共生〟関係に着目し、同じく互いに助け合う関係の花とミツバチをデザインに落とし込んだ。植物をあしらったピンク色のドレスと、ミツバチの編みぐるみを縫い付けた黄色のフード付きスカートをニット(編み物)で制作した。
最終審査会当日はナレーションを髙田さん、モデルを大島さんが担当した。ランウェーでは上着のフード付きスカートを着て登場し、途中で脱いでドレスを見せるパフォーマンスを披露。2人は「衣装チェンジでちょっと手間取ってしまいましたが、笑顔できれいに歩けました」と振り返る。
結果は準優勝に加えて、出場チームの引率教員らが投票して決める「キラリ賞」、今回新設された特別賞「ELLEgirl(エルガール)賞」にも選ばれた。審査員からは「サスティナビリティの観点から生態系を支えるミツバチをモチーフにしている点やSNS映えも意識されている。細かい部分にもこだわっていて2ルックとも完成度が高い」と高評価を受けた。
結果を受けて、今大会が最後となる髙田さんは「たくさん賞をもらえてとてもうれしいです。審査員の方や他校の先生からも作品を褒めてもらい、昨年より成長を実感できました。今後もいろいろなことを学んでデザインを磨いていきたい」。大島さんは「審査員へのアピールを意識しました。交流会で全国の子たちと話せてよかったです。経験を生かして来年は優勝したい」と話している。
写真上(クリックで拡大)=2人の作品「Been comeshed」=ファッション甲子園実行委員会提供
写真下(クリックで拡大)=トリプル受賞した髙田さん(左)と大島さん