【福知山マラソン】重厚感あふれる完走メダル 地元の武蔵キャスティングが鋳造で製作、提供
2025年08月22日 のニュース
11月23日開催の第33回福知山マラソン(福知山市など主催)で導入される完走メダルがお披露目された。製作を担ったのは、京都府福知山市の長田野工業団地に本社工場を構える武蔵キャスティング。自動車部品の鋳造で培った高度な技術を生かし、重厚感と品格を兼ね備えた仕上がりとなっている。
これまで完走者にはTシャツを贈ってきたが、参加者を増やす一手になればと、完走メダルを初導入することにした。対象はフルマラソン、ペアリレーマラソン、チャレンジラン10キロの完走者で、計7200個を同社が無償提供する。
素材は同社が自動車の重要部品に用いるダクタイル鋳鉄。直径60ミリ、厚さ8ミリ、重さ140グラムの存在感のあるメダルに、表面は福知山の「F」にランナーの姿をあしらった福知山マラソン伝統のマークを、裏面はかつての完走Tシャツで使用していたものをデザインした。
今回の試みを担った同社の執頭善也社長(51)は「小さな文字を立体的に表現するには高度な技術を要し、試行錯誤の連続でした」と振り返る。その上で「完成したメダルは鋳造ならではの重みを感じていただけるはず。完走者の笑顔を思い浮かべながら感謝の気持ちを込めて、全ての個数を製作したい」と話している。
写真(クリックで拡大)=完走メダルのサンプル