福知山出身の福井圭祐捕手 2年連続で都市対抗野球出場 9年目のベテラン活躍
2025年08月23日 のニュース
京都府福知山市出身の福井圭祐捕手(30)が、28日に東京ドームで開幕する第96回都市対抗野球大会(日本野球連盟など主催)に、社会人野球・日本製鉄瀬戸内(姫路市)の一員として2年連続で出場する。若手が多いチームで9年目を迎えたベテランは攻守に存在感を示す。
毎年夏に開かれる社会人野球のトーナメント大会で、全国予選を勝ち抜いた32チームが日本一をかけて激戦を繰り広げる。今年の近畿予選には14チームが出場し、代表の5枠を巡って争った。
日本製鉄瀬戸内は第1代表決定トーナメントで敗れたが、第3代表決定トーナメントに挑み、ニチダイを12-1、三菱重工Westを3-2、決勝のパナソニックを5-1で破る快進撃で代表の座を手にした。
福井捕手は南陵中学校、京都共栄学園高校の出身で、強肩と勝負強い打撃が持ち味。予選では要所で実力を発揮した。
ニチダイ戦では同点適時打を放ちチームの逆転に貢献し、山場となった三菱重工West戦では、9回表に2-2の同点に追いつかれ迎えた9回裏、無死二、三塁でサヨナラ内野安打を放ち、チームを勝利に導いた。
福井捕手は「三菱重工戦が特に大事な試合でした。チーム内に嫌なムードも漂う中、『ここで自分が決めないと』という思いで打席に立ちました。良い形で勝てました」と振り返り、「ほぼ最年長になり、大事な場面を任せられることも多い。チームは昨年よりも強く、全国でも勝てる実力になっているので、しっかりと引っ張り、試合を作る支えになりたい。また、自分が活躍することで、福知山のことを多くの人に知ってもらえれば」と気を引き締める。
日本製鉄瀬戸内が本戦に出場した過去2大会はいずれも初戦敗退。29日の初戦では南関東代表の日本通運(さいたま市)と対戦し、チーム悲願の全国1勝をめざす。
写真上(クリックで拡大)=チームメンバーと喜び合う福井捕手(右)=写真はいずれも日本製鉄瀬戸内提供
写真下(クリックで拡大)=捕手としてチームを支える