ボディビルの関西一に 選手権大会で初優勝 スポーツジムアトラスの荻野さん
2025年08月20日 のニュース
第52回関西男子ボディビル選手権大会(奈良県ボディビル・フィットネス連盟主催)で、京都府福知山市土のスポーツジムアトラスを経営する荻野友亨さん(44)=綾部市=が初優勝した。関西随一の大会で、「ボディビルを始めた頃からの目標でもあり、夢がかないました」と笑顔をみせた。
荻野さんは中学時代から筋トレを始め、京都共栄学園高校へ進学後にアトラスへ通うようになった。20歳まで通った後、就職で京都市に引っ越してからも別のジムで励み、ボディビルの京都府選手権大会に挑戦し続けた。
退職を機に帰郷した2022年からアトラスへ再び通い始め、23年9月から経営を引き継ぎ、自身は府選手権で優勝。24年には関西クラス別男子ボディビル選手権大会の70キロ以下級での優勝も果たした。
「今年もタイトルを」と、当初は関西マスターズの40歳級への出場に向けて準備を進めていたが、「体の調子が良く、規模の大きい大会に挑戦したい」と目標を切り替えた。
忙しいジム経営の合間に、弱点の下半身を鍛え減量に努めるとともに、利用客たちからの「自分のことを優先して」との応援の言葉も力に変えた。
大会は7月13日、奈良県で開かれ、37人が出場した。これまでのクラス別大会とはレベルが異なる相手だったが、予選を突破して12人による決勝へ進出。決められたポージングでは全体のバランスを意識し、7人の審査員全員が1位と判定した。
「実感がありませんでしたが、すごい人たちに勝てたと、あとからうれしさがこみ上げてきました。自分が積み上げてきたことが、間違っていなかったと認められた気がして、自信にもなりました」と喜ぶ。
9月7日には、千葉県で開かれる「第20回日本クラス別選手権大会」の男子70キロ以下級に出場する予定で、さらに上をめざして挑戦を続けている。
京都府選手権でもアトラス勢が活躍
また、第58回府選手権大会(府ボディビル・フィットネス連盟主催)が8月3日に京都市内で開かれ、アトラスから出場した塩見豪さん(25)が3位、足立良仁さん(25)が9位、間野恒夫さん(54)が11位、黒木圭太さん(32)が12位に入った。
大会は39人が出場し、2次予選まで突破した12人で決勝を行った。初出場の昨年は2位だった塩見さんは「今回も良い結果ではありますが、すごく悔しい。来年こそは優勝をめざし、もっとステップアップしていきたい」と意気込む。
荻野さんは「ボディビルの大会は個人戦なので、会場ではライバルになりますが、みんな一緒にアドバイスをしながら練習をしており、ともに上をめざしていきたい」と話している。
写真上(クリックで拡大)=関西で1位に輝いた荻野さん
写真下(クリックで拡大)=上位に入った塩見さん、間野さん、足立さん、黒木さん(左から)