福知山にまとまった雨 水不足に悩むコメ農家「安堵した」「まだ全然」などの声が
2025年08月07日 のニュース
高温少雨が続いている京都府福知山市内は5日夜、前線の影響などで久しぶりにまとまった雨が降った。夜久野町など北西部では多くの雨が降り、「恵みの雨」と安堵する人がいた一方、市街地周辺などはそれほど多くなく、「全然足りない」との声が聞かれた。
市街地では夕方から一時激しく降り始め、気象庁によると、福知山の同日の降水量は36・5ミリの観測。一日で20ミリ以上降ったのは6月26日以来だった。
豊富用水や農業用ため池などの水を活用してコメを栽培しているが、水不足に悩まされている室では、水当番を決め、4人が2交代で24時間、水路から田んぼに水を入れてためるなどの作業を続けている。夜は懐中電灯を照らして田んぼを確認している。
6日早朝から作業していた85歳と83歳の男性は「今は水が必要な時期です。きのうのような雨が、せめて数日間続けて降るとか、もっと多くの雨が必要」と話し、田んぼの様子を心配そうに見ていた。
写真(クリックで拡大)=田んぼを見る男性(6日午前7時10分ごろ、室で)