【高校女子野球】福知山成美が甲子園で快音響かせ日本一!
2025年08月04日 のニュース
▽2日・阪神甲子園球場
岐阜第一
0100000=1
002503x=10
福知山成美
【岐】松原、松井、吉田-毛利
【福】木戸、真田、城山-浮ケ谷
〇…1点を追う3回裏、成美打線が流れを変えた。2番三浦の適時打で追いつくと、指名打者の3番松本が中堅手の頭を越す勝ち越し二塁打で試合をひっくり返した。続く4回裏には、打者一巡の猛攻。鋭い打球が次々と野手の間を抜き、計7安打で5点を奪って突き放した。さらに6回裏、長短4安打で3点を加えた。
投げてはエースナンバーの2年・木戸が先発し、5回からは同じく2年の真田がつないで、ともに好投。7回の最終打者の場面で、故障を抱えながらチームをけん引してきた3年の城山がマウンドに上がり、三振で締めくくると、成美ナインはマウンドに駆け寄って喜びを爆発させた。
圧倒された初聖地 それでも楽しめた
試合終了後、長野恵利子監督は「(前回優勝の)2014年からここまで長かった。みんなが頑張り、気持ちの良い優勝ができました。ようやく、男子と同じ聖地に立てて感無量。生徒たちにありがとうと言いたい」と声を震わせながら、選手たちをねぎらった。
今大会を振り返り「打撃中心でやってきましたが、守備も集中して取り組み、エラーが少なかった。決勝は2年生の投手がしっかりと投げ、最後に、けがをしていた3年生の本来のエースがきっちりと締めくくりました」と語った。
3年の青山和暖主将は「応援してくれた多くの方や部活のみんなと優勝できてうれしいです。ユース大会や春の選抜大会では準決勝で負けていて、夏こそは日本一に立つという強い気持ちがあったので優勝ができました」と喜び、「甲子園に圧倒されそうだったけど、楽しみながらプレーができました」と笑顔を弾けさせた。
逆転打を放った3年の松本結愛選手は「指名打者なので『自分がチームを勝利に導く』という強い気持ちで挑みました。しっかりとバットを振り切れました」と話した。
福知山ボーイズ出身で3年の横山ひなた選手(桃映中出身)は、中堅手としてスタメンでフル出場。安打はなかったものの、堅い守備で優勝に貢献した。
両チームにゆかり 田所さんがエール
甲子園球場で決勝を戦った両校にゆかりのある人物も球場を訪れた。
かつて前身の福知山商業高校、福知山成美高校男子硬式野球部を6度甲子園に導き、現在は岐阜第一高校男子硬式野球部の監督・田所孝二さん(65)は、試合開始を前に「どちらか一方だけを応援するわけにもいかず、ちょうど真ん中あたりのネット裏で見ようと思っています。両校の女子野球部とも関わりがあるため、両チームに頑張ってほしい」とエールを送っていた。
写真上(クリックで拡大)=全国制覇を祝って胴上げ
写真中(クリックで拡大)=3回裏に逆転打を放つ松本
写真下(クリックで拡大)=日本一に輝き校歌を歌う成美ナイン