台風や雷に備え、府職員に停電対応説明 連携強化を図る 関西電力送配電

2025年07月31日 のニュース

 台風や雷による停電リスクが高まる本格的な出水期を前に、関西電力送配電京都本部は25日、京都府福知山市駅南町の同社福知山配電営業所で、行政職員を対象にした説明会を開いた。停電の原因や復旧の仕組み、災害時の対応体制などを説明し、停電時の相互連携の強化を図った。

 説明会は、災害時に住民対応にあたる行政職員が、停電や復旧作業についての理解を深めることを目的に開催。過去にも自治体の防災関係部署などを対象に実施しており、今回は府中丹広域振興局と中丹西保健所の職員が参加した。

 冒頭には停電の主な原因についての説明があり、雪や雷、自然災害、樹木・鳥獣との接触などが挙げられた。特に福知山では積雪や雷によるトラブルが多いといい、「断線などで垂れ下がった電線には絶対に近づかないように」と注意を呼びかけた。

 復旧の仕組みについては、復旧作業の具体的な流れのほか、停電の原因区間を自動で検出して切り離し、健全な区間に電力を再送電する「配電自動化システム」の概要などを紹介。施設の見学もあり、職員らは同システムの操作画面や非常時の停電エリアに電力を供給する「高圧発電機車」、配電設備に関わる資機材を確認した。

 同営業所の安藤修浩所長(53)は「災害発生時に住民と関わる機会の多い行政職員の方々に停電の仕組みを知ってもらうことで、地域のみなさんの安心にもつながると考えています。自然災害は、いつどこで起きるか分かりませんが、万が一に備えて今後も連携を強化していきたい」と話していた。

アプリ活用呼びかけ

 同社は停電情報などをリアルタイムで確認できるスマートフォン向けアプリの活用を勧めている。

 アプリでは地域ごとの停電状況の確認のほか、「電柱に鳥が巣を作っている」「電線に木の枝が接触している」といった設備の異常について、写真付きで送れるチャット機能も備える。

 同社は「電話よりもスムーズに連絡できます。気づいたことがあれば、ぜひアプリをご活用ください」と呼びかけている。 


写真(クリックで拡大)=配電自動化システムの説明を受ける参加者

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