おいしさ増の新品種も 枝豆の「京夏ずきん」福知山などで収穫本格化

2025年07月30日 のニュース

 京のブランド産品に認証されている「京 夏ずきん」の収穫が、福知山市内で本格化している。大粒でモチモチとした食感と濃い甘みを持つ丹波黒大豆枝豆から生まれた夏限定品種。今年は従来品種と比べ品質、うま味を向上させた新品種が加わっている。

 枝豆の需要が高まる夏シーズンに出荷できるようにと、府が開発した品種。新品種は従来品種と比べて収量もおいしさも増していることが特長という。福知山、舞鶴、綾部、亀岡、京丹後、南丹、京丹波の7市町の約14ヘクタールで栽培されている。

2時間かけて水やり 夜久野町の井上さん

 福知山市夜久野町宮垣の井上義和さん(83)は約6アールの畑で栽培。今年は梅雨期間が短く、それ以降も日照りが続いて水不足を懸念したが、2日おきぐらいに山水を入れた200リットルタンクを夕方に2、3回軽トラックで畑に運んで与えるなどの作業を続け、「実のなりはよく、膨らんでいる。少し収量は落ちるが、病害虫や獣害の被害があったシーズンに比べるとよくできている方だ」と話している。

 朝のうちに収穫した夏ずきんは妻と2人で、枝からさやを取り、秀、優、良の3ランクに選別して袋詰めをする。7月27日から始めた収穫作業は8月末まで続く。

 府内全体の販売期間は8月中旬までで、京都、大阪、東京市場に約40トンの販売を見込んでいる。

 府農産課は「この暑い時期に生産農家の方が苦労され、頑張って出荷していただいています。店頭に並んでいれば、ぜひ手にとっていただき、食べておいしさを味わってほしい」と話している。

 

写真(クリックで拡大)=枝からさやを取って選別する(29日)

このエントリーをはてなブックマークに追加
京都北都信用金庫
大嶋カーサービス

 

「きょうで満一歳」お申し込み

24時間アクセスランキング

著作権について

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。