「ねるねるねるね」など知育菓子の生産能力1・4倍 クラシエ、長田野に2拠点集約の新工場完成

2025年07月24日 のニュース

 食品や化粧品など製造・販売のクラシエ(本社・東京都、草柳徹哉社長)は18日、京都府福知山市の長田野工業団地で京都工場(芝和成工場長)の竣工式を開いた。主力の福知山工場(北羽合)と高槻第一工場(大阪府高槻市)の生産機能を集約した新施設で、「ねるねるねるね」といった知育菓子の生産能力は1・4倍になる。

 京都工場は敷地面積約2万5千平方メートル、建物は鉄筋2階建て延べ床面積約1万5千平方メートル。約110億円をかけて整備した。粉と水を混ぜると色が変わってふくらむロングセラー商品の「ねるねるねるね」、本物そっくりのすしやピザなどのお菓子が作れる「ポッピンクッキン」などの生産ラインを備える。

 知育菓子は国内外で需要が伸びているといい、同社は2030年の売り上げを、現状から3割増の100億円をめざす。中核を担う京都工場では生産や梱包設備の一部を自動化し、生産能力を高めた。人員は15%の削減となったが、両工場から計200人を継続して雇用しているほか、今後の生産量拡大に応じて地元採用を進めることも検討している。

 工場全体の消費電力の約3割を賄う太陽光発電設備もあり、省エネ化を進めた。

見て体験して楽しむ初の工場見学エリア

 京都工場には、同社初の工場見学エリアも備えた。工場エントランスは同社のイメージカラー「たんぽぽイエロー」で明るく元気な印象に仕上げた。商品の巨大パッケージや同社キャラクターの「ねるね」などのフォトスポット、お菓子作りゲームなども置く。

 生産ラインが見学できる通路、知育菓子の製作体験ができる「ワクワク体験ルーム」もあり、子どもから大人までが楽しめるようにしている。

 12月から一部の稼働を始め、来年4月からの本格稼働を予定している。工場見学も本格稼働後に受け入れを開始する。

 芝工場長は「まずは安全を大切に、商品の品質をしっかりと守り、お客様に届けたい。新工場では『見て楽しむ』がコンセプトの一つでもあり、地元をはじめ多くの人に見に来ていただき、知育菓子のおいしさや体験も含めて楽しんでもらうとともに、100年以上続く福知山工場の歴史をさらにつないでいきたい」と話している。

 福知山工場の跡地利用は未定としている。

 

写真上(クリックで拡大)=完成した京都工場。12月から一部稼働へ
写真下(クリックで拡大)=フォトスポットなどがあり見学も楽しめる

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