活動59年の歴史に幕 夜久野ライオンズ
2025年07月13日 のニュース
京都府福知山市夜久野町を拠点に活動してきた夜久野ライオンズクラブ(会員15人)が、6月末をもって解散した。結成から59年間、地域の青少年健全育成や奉仕活動に取り組んできたが、会員の高齢化や減少により、活動を終える決断に至った。
同クラブは1966年6月、約40人で結成。スポーツ大会の主催などの青少年健全育成事業や地域の環境美化活動をしてきたほか、節目となる周年事業では、地元団体への寄付も行ってきた。
同クラブ幹事の衣川弘敏さん(73)は「諸先輩方が脈々と継がれてきた活動を我々の代で終えるのは心苦しいですが、クラブがなくなっても夜久野町への思いは変わりません。今後も各会員が、それぞれの形で地域に貢献できれば」と思いを語った。
高齢者福祉施設にいす30脚を寄付
同クラブは活動を締めくくるにあたり、地元の学校やこども園、団体など約10カ所に寄付を予定している。
同町平野の高齢者福祉施設グリーンビラ夜久野(岡場芳紀理事長)へは、劣化していた従来品に代わるいす30脚を寄付しており、同施設内でこのほど譲渡式が開かれた。
クラブと施設の役員が出席し、岡場理事長(68)は「クラブ会員のみなさまには、毎年、夏に施設の草刈りにご協力いただいたほか、過去にも多くの寄付を受けました。長年、地域に貢献してもらったことへの感謝の思いを伝えるとともに、今回のいすも有効に活用したい」などと謝辞を述べた。
いすはデイサービスエリアに5月末ごろから配置されていて、利用者が毎日使っている。
松本一芳施設長(64)は「コロナ禍でアルコール消毒を徹底していた際に、いすの革部分がぼろぼろになってしまっていました。新しくなり、利用者さんがとても喜ばれています」と感謝していた。
写真(クリックで拡大)=過去の奉仕活動の様子(グリーンビラ夜久野)