参院選京都 7陣営が福知山入りし、訴え強める
2025年07月11日 のニュース
後半勝負の構えも
第27回参議院議員通常選挙(3日公示、20日投開票)は11日、折り返しを迎えた。改選2議席を争う京都選挙区では、現職2人と新人7人の計9人が立候補し、乱戦模様となっている。京都府福知山市を含む府北部を早くから回る陣営もあり、候補者たちは訴えの浸透を図っている。
京都選挙区の候補者は届け出順に、日本維新の会新人・新実彰平氏(36)、れいわ新選組新人・西郷南海子氏(37)、国民民主党新人・酒井常雄氏(63)、政治団体NHK党新人・木村嘉孝氏(50)、参政党新人・谷口青人氏(46)、立憲民主党新人・山本和嘉子氏(57)、共産党現職・倉林明子氏(64)、自民党現職・西田昌司氏(66)=公明党推薦=、無所属新人・二之湯真士氏(46)の9人。
このうち、10日までに7陣営が福知山をはじめとする府北部に入り、街頭演説や個人演説会を実施。3日間に分けて重点的に地域を回る新人候補もおり、ある陣営の関係者は「候補者の知名度が高いとは言えず、政策と名前を知ってもらうためにも、人通りの多い場所を中心に実直に回るしかない」と汗をぬぐった。
別の新人陣営は「街頭演説のみで、地域を細かく回っています。認知度はまだまだですが、住民の方々の反応は良好です」と手応えを感じている。
SNSや動画配信サイトを活用し、情報発信に力を入れる陣営もある。街頭演説の場で支援者との2ショットに応じるほか、別の陣営では候補者の単独撮影会を設け、「ぜひSNSで拡散してください」と呼びかける姿が見られた。
物価高騰対策、米価の安定、北陸新幹線の延伸問題、社会保障などが主な争点となっている。与党批判を通じて保守層の切り崩しを狙う候補も多く、後半戦にまとめて北部入りする現職候補も。「後半からが本当の勝負」として、各候補はそれぞれの主張を前面に出し、マイクを握る手に力を込める。
写真(クリックで拡大)=支援者らと握手を交わす候補者(8日、駅南町で)=写真は一部加工しています