参院選公示、国政巡る舌戦始まる 京都選挙区には9人立つ
2025年07月03日 のニュース
第27回参議院議員通常選挙が3日、公示された。物価高対策、米の安定供給、社会保障制度の将来設計などを争点に、昨年10月に発足した石破政権への評価が下される。京都選挙区(改選数2)には同日正午現在で現職2人と新人7人の計9人が立候補した。20日の投開票まで舌戦を繰り広げる。
今回選は、自民派閥の政治資金パーティーを巡る裏金問題を受け、昨年の衆院選で自民・公明両党が過半数割れで少数与党となったことなどを背景に、野党が攻勢をかける。与党は参議院での過半数の議席獲得を必達目標としており、与党側が非改選議席と合わせて過半数を維持できるか、野党側がそれを阻むかが焦点となる。
京都選挙区に立候補したのは正午現在、届け出順に、日本維新の会新人の新実彰平氏(36)▽れいわ新選組新人の西郷南海子氏(37)▽国民民主党新人の酒井常雄氏(63)▽政治団体NHK党新人の木村嘉孝氏(50)▽参政党新人の谷口青人氏(46)▽立憲民主党新人の山本和嘉子氏(57)▽共産党現職の倉林明子氏(64)▽自民党現職の西田昌司氏(66)=公明党推薦=▽無所属新人の二之湯真士氏(46)の9人=年齢は投票日現在の満年齢。
これまでは自民党が1議席を確保し、残り1議席を共産党、立憲民主党が奪い合う構図が長く続いたが、今回は野党が多く立ち、状況の刷新をねらう。
京都選挙区では敦賀以西の北陸新幹線の延伸が争点の一つとして再燃している。敦賀から新大阪まで延伸するうち、福井県小浜市、京都市、京田辺市を通る「小浜・京都ルート」での整備が決まっているが、京都市内の地下深くをトンネルで抜ける計画や工費と工期の増加、府北部への恩恵の少なさなどに対し、府内からルートの再考や丁寧な説明を求める声が上がっており、見直しを掲げる政党もある。
現職2人が当選した2019年の参院選では、事実上、自民党、共産党、立憲民主党の3陣営が争う展開となり、西田氏が約42万票、倉林氏が約24万票を集め、立民の候補が約23万票となった。従来政党が支持基盤をどこまで固められるか、浮動票がどこに集まるかが注目される。
参議院議員の任期は6年で、3年ごとに半数を改選している。全体で248議席があり、今回は改選定数124(選挙区選74、比例選50)だが、東京選挙区の非改選の欠員1を合わせた125議席で争う。自公両党は50議席以上を獲得し、非改選の75議席と合わせた過半数の維持をめざし、野党は影響力の拡大を図る。
期日前投票はあすから開始 支所は13日から
参院選の期日前投票は、4日から福知山市役所本庁1階ロビーで、13日からは三和、夜久野、大江3支所でも始まる。居住地に関係なく、どこでも投票できる。時間はいずれも午前8時30分から、本庁は午後8時まで、3支所は午後7時までとなる。
【追記】届け出締め切りの午後5時までに新たな立候補はなく、9氏による戦いが確定した。(午後5時11分更新)
写真(クリックで拡大)=参院選が始まった