体験を楽しみ学べる場 市児童科学館が7月で開館40周年 8月にはイベントも
2025年06月30日 のニュース
親子連れに根強い人気
子どもたちが科学の不思議に触れ、楽しみながら学べる京都府福知山市猪崎の市児童科学館(塩見文雄館長)が、7月10日で開館40年を迎える。老朽化という課題を抱えながらも、親子連れを中心に根強い人気を誇っている。
同館は、子どもたちが科学を通じて、想像力を養い、楽しみながら学び体験できる場をめざし、1985年7月に開館。初年度には約3万2千人が訪れた。その後、一時は入館者が減少傾向となったが、2001年のボールコースター導入、10年のプラネタリウムのリニューアルなどで人気を取り戻した。
コロナ禍の20年度は1万人台に落ち込んだものの、その後は回復を続け、23年度の入館者数は過去最多の約4万1千人に達し、24年度も夏場の空調トラブルによる一時休館を挟みながらも約3万9千人と、高水準を維持。これまでの累計入館者数は96万人にのぼる。
館内には、窓やタイルがゆがんで見える「感覚の広場」や、宇宙をテーマにした展示、人気のプラネタリウム、幼児向けのキッズスペースなど、体験型展示が充実しており、特にファミリー層からの支持は厚く、雨の日や猛暑の時期には格好のお出かけ先としても重宝されている。
塩見館長は「遠足で来た子が、家族を連れてまた来てくれることもよくあります。ゴールデンウィークの入館者数は市内の公共施設で、市動物園、福知山城に次いで3番目に多く、子どもも大人も夢中になれる体験型展示が人気の理由ではないでしょうか」と笑顔で話していた。
8月に記念イベント らんま先生が登場
開館40周年を記念し、8月11日午前10時30分から正午まで、エコ実験パフォーマー「らんま先生」によるサイエンスショーが、猪崎の三段池公園総合体育館サブアリーナで開かれる。参加無料だが、事前の申し込みが必要。
サイエンスマジックやジャグリング、大型空気砲、地球環境をテーマにした実験など、楽しみながら学べるパフォーマンスが披露される。対象は市内の小中学生で、定員は250人。応募多数の場合は抽選。小学生以下は保護者が同伴する。
問い合わせは市児童科学館、電話(23)6292へ。
写真(クリックで拡大)=人気のボールコースター