体育館に「ナイス!」響く 女子バスケの宮崎早織選手、小中学生125人に指導
2025年06月24日 のニュース
日本女子バスケットボール界のトップスター、宮崎早織選手(29)が21日、福知山市猪崎の三段池公園総合体育館で、市内の小中学生にバスケ指導をした。元気いっぱいに会場を盛り上げ、気さくに練習にも交じって声を掛け、楽しくシュート、パス、フェイントのコツを教えた。
一般社団法人福知山ユナイテッドと市が実施したプロ選手との交流イベント「ザ・スポーツ」で、午前に中学生62人、午後に小学3年~6年の63人が参加した。
宮崎選手は「ENEOSサンフラワーズ」の主将で、ポジションはポイントガード。2021年の東京五輪では日本代表の司令塔として銀メダル獲得に貢献し、24年のパリ五輪でも全3試合で先発した。
中学生の部では、体全体を大きく使ったストレッチ、ボールで行う腕立て伏せなどで準備運動をしてから、シュート、ドリブル、パスなどの練習に取り組んだ。
ゴール下を回ってからシュートをする練習では「この位置までボールを運ぶのは何を避けたいから?」など、常に練習の意味を確認してから実施。自身もディフェンス役などを務め、思い切りの良いプレーには「いいね!」「ナイス!」と声を掛けた。
練習の合間には宮崎選手に選ばれた男女の中学生たちが、ダッシュや腕立てなどのちょっとした罰ゲームをかけたフリースローを行うといったゲーム要素もあり、フリースローのボールの行方に会場全体が注目。外れても笑顔が弾け、コート1往復の全力ダッシュなどに生徒が取り組んだ。
練習後の質疑応答では「シュートの時に意識していることは」「試合中に何を考えていますか」といった質問があり、「打てる時には思いきり打ち切ることを大切にしています」「常にみんなをサポートしつつ、いつでも点を取りに行けるメンタルを持ったままにしています」などと答えた。
宮崎選手からのユニホームなどを賞品にしたじゃんけん大会、全体での記念撮影、サイン会もあり、イベントは最後まで盛り上がった。
南陵中3年の女子生徒2人は「憧れの選手に、じかに会えてうれしい。すごく素敵な人です。基礎練習の大切さを感じたのと、試合中にみんなで頑張ろうという気持ちを持ち続けていることがすごいと思いました」と喜んでいた。
宮崎選手は両丹日日新聞社の取材に「練習を楽しんでもらうことと、普段あまりしない内容を盛り込みました。福知山の子どもは元気で反応も良く、私も楽しかったです。熱中して上達をめざして頑張ってほしい」と話した。
写真(クリックで拡大)=男子限定の罰ゲームで中学生とぶつかり合う宮崎選手(右)