交通安全を楽しく学べる 大江高生と警察が協力で子ども向け教材を制作

2025年06月20日 のニュース

 京都府福知山市大江町金屋、大江高校の地域創生科・映像デザイン系統の3年生8人が、福知山署と協力し、子どもが交通ルールを楽しく学べる教材の制作を進めている。完成後は市内の保育園などで開く交通安全教室で活用する予定で、生徒たちは園児らにも伝わりやすいデザインを試行錯誤しながら作業に励んでいる。

 同校の地域創生科は、2年次に特色ある6つの系統の中から一つを選択し、専門的な学びを深めていく。デザインの基礎やグラフィックソフトを使った表現、動画制作などを学ぶ映像デザイン系統では、これまでにも地域の企業や団体などから依頼を受けてポスター制作などを手掛けてきた。

 今回、福知山署と協力して生徒たちが作るのは「変身キューブ」などと呼ばれる手作りのおもちゃ。厚紙でできた3センチ四方の立方体を8個連結させ、開いたり折りたたんだりして組み合わせ次第で全8パターンのデザインが楽しめる。

 6月上旬から制作に取り掛かった生徒たちは、園児たちに伝えたい項目について意見を出し合い、信号機の見方▽左右の確認▽飛び出し注意など8つに絞り、1人1デザインを担当して制作を進めている。

 16日には同署交通課の署員が進ちょく状況を確認するために同校を訪れ、一人ひとりの作業を見て回った。タブレットやパソコンを使ってデザインする生徒、色鉛筆で描いた絵をデータ化して使う生徒と、手法は人によってさまざま。生徒たちは署員から細かな交通ルールや実際の道路状況などについて指摘を受けると、素早く修正を加えてデザインに反映させていった。

 飛び出し防止のデザインを担当する生徒は「構図を決めるまでは時間がかかったけど、描き始めるとスムーズに進めることができました。手に取ってくれた子どもたちの交通安全への意識が少しでも高まればいいなと思います」と話していた。

 教材は完成後、今年度中に市内の保育園でお披露目する予定。


写真(クリックで拡大)=署員からの助言をデザインに生かす生徒

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