樹齢40年の巨大サボテン 民家の玄関先から強い存在感で注目集める
2025年06月15日 のニュース
京都府福知山市大門の農家の男性(75)宅に植わる巨大なサボテン「オオマルボン」が、存在感を放っている。樹高は2・6メートルほどあり屋根に届きそうな大きさで、家の近くを通る人や訪ねて来た人の目を引く。
オオマルボンは、茎節の形がうちわのように見えることが由来の「ウチワサボテン」の一種。
男性宅では、40年ほど前に娘が持ち帰ってきたサボテンの株を小さな鉢に入れて育て始めた。「最初は玄関で育てていましたが、20年ほど経つと室内に収まらなくなってしまって、外に植え替えました」
外に出した当初はすぐに枯れてしまうかと心配したが、その後も順調に成長を続け、今では見上げるほどの高さになった。
庭にはサボテンのほか、マツやツツジなどの庭木、ミカンやビワ、柿の木といった果樹など植物が豊富だが、その大きさと見た目で、ひときわ目を引くのはオオマルボン。近くをよく散歩するという蘆田拓也さん(58)は「エアーズロックやラスベガスで見た本場のサボテンを彷彿させますね」と感心する。
猪崎の三段池ラビハウス植物園によると、「オオマルボンは厳しい環境にも耐えることができるため、時間が経つにつれて大きく成長していきますが、ここまで大きくなったものは珍しい」という。
男性は「サボテンは今でも成長を続けていて、強風で倒れてしまわないように伸びてきたら剪定しています。冬の寒さや雪にも負けずに育ってくれているので家族も驚いています」と笑顔で話していた。
写真(クリックで拡大)=民家の玄関前に植わるサボテン