JA京都にのくに「万願寺甘とう」福知山でも検品場が稼働し出荷本格化へ 形など見て選別、箱詰め
2025年06月13日 のニュース
JA京都にのくに(本店・綾部市)は、京都の夏を代表する伝統野菜「万願寺甘とう」(万願寺とうがらし)の検品・出荷作業を、京都府福知山市三和町芦渕の福知山万願寺甘とう検品場でも始めた。9日までは全て舞鶴市の検品場に持ち込まれていたが、収穫量が増える時期に合わせて、福知山検品場も開設し作業をしている。
今年の出荷は舞鶴市下福井の舞鶴万願寺甘とう検品場で5月15日にスタート。6月10日からは福知山検品場でも始まり、旧市域と三和、夜久野両町域の生産者が持ち込んでいる。
検品場では臨時職員らが曲がり具合や長さ、傷の有無などを見分け、「秀」「優」「良」の3階級に選別。丁寧に箱詰めしていた。作業は11月末まで続く予定で、京都や首都圏などに出荷される。
同にのくにの担当者によると、夜の気温が低いことから収量はやや少なめだが、これから気温が高くなるため収量は安定すると見ている。作業をしていた元営農指導員の林浩二さん(66)は「軟らかくて、そこそこのものが集まっています」と話していた。
万願寺甘とうは福知山、舞鶴、綾部の3市で約260人が生産している。昨年度は3市で生産量約480トン、販売額は約4億5千万円だった。今年は571トンの収量、5億7100万円の販売額を目標にしている。
写真(クリックで拡大)=形などを見分け選別している