若手支援で社会人軟式野球チームが法人化 株式会社SAMURAI・CLUB 全国大会で準V奮闘
2025年06月13日 のニュース
京都府福知山市の軟式野球社会人チームの株式会社「SAMURAI BASEBALL CLUB」(高見晃希代表)が、5月31日、6月1日に静岡県の草薙総合運動公園球場などで開かれた「第48回全国選抜軟式野球大会」で準優勝した。チームは、若手選手の活動支援を目的に1月に法人化しており、全国大会でも若い力が光った。
チームは、18歳から38歳までの25人が所属。高見代表(34)は「金銭負担を少しでも気にせずに野球を楽しんでほしい」と、チーム法人化の理由を話す。
会社運営費は、スポーツ施設の管理やスポンサー収入などでまかない、選手の道具にかかる費用や遠征費の補助などにも充てている。今後はスポーツ用具の販売なども考えているという。
■18歳バッテリーも活躍■
全国各地で開かれた予選では約500チームが競い合い、全国大会決勝トーナメントには開催地の代表を含め、予選を勝ち抜いた計12チームが出場した。SAMURAIの大会メンバーは22人で、半数以上が福知山出身者。5年ぶりの全国の舞台で、直前にあった「国民スポーツ大会京都府予選」で地元の強豪チーム・SECカーボンと対戦し、敗れたものの良い状態で戦えたことが自信につながった。
1回戦は雷雨での計2時間18分の中断を挟みながらも闘志を維持し、宮城県代表に2―0で勝利。2回戦は柳川瀬温人投手と福知山出身の新城健人捕手の18歳バッテリーの活躍で相手打線を抑えて、三重県代表に2―1で勝った。
準決勝は福岡県代表との延長戦にもつれ込む接戦を2―1で制した。決勝は愛知県代表と戦い、柳川瀬・新城バッテリーが奮闘するも序盤から点差を広げられる苦しい展開となり、5回裏に2点を返したが、2―8で敗れた。
高見代表は「地元の先輩方にもお世話になり、久しぶりの全国大会でした。今回の経験を糧に、もっと強いチームとも戦えるよう成長していきます」と話していた。
写真上(クリックで拡大)=全国大会で準優勝したSAMURAI BASEBALL CLUB
写真下(クリックで拡大)=若手で活躍した柳川瀬投手と新城捕手