今年はカメムシ少なく豊作期待 山崎の桃園、袋掛け作業終える
2025年06月11日 のニュース
京都府福知山市内の桃の産地として知られる山崎地区の桃園で、病気の原因となる雨と害虫による傷みを防ぐ「袋掛け」の作業が行われた。昨年は害虫のカメムシが大量発生し、実が傷むなどの被害が出たが、今のところ姿はあまり見られないという。
同地区の桃園は広さが約1・5ヘクタールあり、田辺良さん(52)=大門=と奥田俊輔さん(50)=半田=の農家2軒が「白鳳」や「白桃」「夏おとめ」など5種類、約250本を栽培している。
袋掛けは実を大きくするためにも大事な作業で、田辺さんは5月28日から、奥田さんは同25日から始め、6月7日までに計約3万8千袋を使った。
両農家とも地域の人たちの手を借り、ゴルフボールほどに育った実に、丁寧にかぶせた。
昨年は5月ごろからカメムシの発生が見られ、そのあと被害が大きくなり、両農家とも進物用の箱入りが準備できない状態となった。今年は田辺さんの農園ではカメムシをまだ確認しておらず、奥田さんのところでも数は少ないといい、薬などによる防除策もしっかりと行っている。
収穫は7月20日ごろになるという。両農家とも「今年は大玉がとれるのでは」と期待している。
写真(クリックで拡大)=1個ずつ丁寧に袋をかぶせていった