田んぼのあぜでキジ抱卵 愛鳥週間取材の〝その後〟

2025年06月09日 のニュース

 愛鳥週間(5月10日~16日)に合わせて紹介した、京都府福知山市池部の田んぼのあぜで卵を抱くキジの姿。メスのキジを見守っていた地元の男性に、後日改めて話を聞くと、「無事に孵化したようです」と笑顔を見せた。

 5月15日に「抱卵中」の様子を紹介した記事は、インターネット上でも大きな反響があり、多くの人がひなの誕生を心待ちにしている様子が伝わってきた。

 取材で何度か足を運んだが、キジは巣穴からじっと動かず、尾と背中は見えるものの最後まで顔を確認することはできなかった。卵の様子も分からずじまいだった。

 5月23日、男性から「5日前に巣穴をのぞいたとき、親鳥が顔を見せていた」との連絡があった。まずは元気そうな姿に安心し、男性がその日のうちに巣を確認すると、そこには割れた卵の殻が3つ。母鳥とひなの姿はすでになかったという。

 「もしや外敵にやられてしまったのでは」と心配したが、食い荒らされたような様子はなく、男性は「卵の殻を見つける前には、巣穴の近くでオスが鳴き声を上げて飛び立ちました。囮となって、近くに潜んでいた母子を守ろうとしたんだと思います。キジを気に掛ける声が多く寄せられていたので、無事に孵化して良かったです」と目を細めた。


写真(クリックで拡大)=巣穴から顔を見せる親鳥(左)と割れた卵

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